
僕ら× 1st.
第1章 初期状態 --Ior,Shu
「資格にこだわらなくても、お前は身一つで充分だよ」
「僕のプライドだな。彼女に見合う自分でいたい」
情報満載のノートを、起動させたメールに圧縮添付して自分のスマホに送る。
画像のPDFまで作って。
何でこんなに使いこなしてるんだ、こいつ…。
「ねぇ、好きだって伝えるのは重要?」
突然、俺の正面に身体を向きあわせて話を振ってくる。
「ああ。俺は、毎日伝えてるよ。聞こえてないかもだけど」
「ううん。柊兄の声は届いてるよ……」
いや、しんみりするのは性にあわねぇ。
伊織相手ならなおさらだ。
「だからお前だよ。気持ちを伝えられることは、幸せなことだぞ?」
「柊兄の言いたいことはわかるよ。わかるけどっ」
「状況は変わる。都合良くも悪くもな…。大抵、いいときは気づかねぇ。悪くなってから悔やむんだ。チャンスは保留にできねぇからな」
険しい表情のまま伊織はそっぽを向いた。
もしかして、言いすぎたかな?
そういやコイツ、まだまだ傷つきやすいローティーンだったな。
と思った俺は、中坊っぽい話題をふる。
「聞くの遅くなったけど、お前の彼女ってどんなコ?」
俺の質問に、"譲らないよ?"というふうに目を細めて顔をこちらに向けたあと、軽く首をかしげて答える。
「深窓の天然理系お嬢様」
「深窓の天然理系女っ?そりゃ、ウトそうだな」
そう言うと伊織は、「ふふっ」と笑った。
「僕のプライドだな。彼女に見合う自分でいたい」
情報満載のノートを、起動させたメールに圧縮添付して自分のスマホに送る。
画像のPDFまで作って。
何でこんなに使いこなしてるんだ、こいつ…。
「ねぇ、好きだって伝えるのは重要?」
突然、俺の正面に身体を向きあわせて話を振ってくる。
「ああ。俺は、毎日伝えてるよ。聞こえてないかもだけど」
「ううん。柊兄の声は届いてるよ……」
いや、しんみりするのは性にあわねぇ。
伊織相手ならなおさらだ。
「だからお前だよ。気持ちを伝えられることは、幸せなことだぞ?」
「柊兄の言いたいことはわかるよ。わかるけどっ」
「状況は変わる。都合良くも悪くもな…。大抵、いいときは気づかねぇ。悪くなってから悔やむんだ。チャンスは保留にできねぇからな」
険しい表情のまま伊織はそっぽを向いた。
もしかして、言いすぎたかな?
そういやコイツ、まだまだ傷つきやすいローティーンだったな。
と思った俺は、中坊っぽい話題をふる。
「聞くの遅くなったけど、お前の彼女ってどんなコ?」
俺の質問に、"譲らないよ?"というふうに目を細めて顔をこちらに向けたあと、軽く首をかしげて答える。
「深窓の天然理系お嬢様」
「深窓の天然理系女っ?そりゃ、ウトそうだな」
そう言うと伊織は、「ふふっ」と笑った。
