
僕ら× 1st.
第10章 修旅 --Khs,Ior,Mkt
「じゃ、速水。俺たちそこに座るから償いに撮ってくれ」
速水にカメラを渡した康史は、私を手招く。
康史が私を抱き寄せて、フレンチ・キスをすると、あきれながらも速水は何枚もシャッターを押してくれた。
「さ、2人の写真も撮ってやるよ。ほら、速水。宮石とキスして?」
康史はカメラを受けとると、速水を突き飛ばすようにコンクリの台に座らせる。
ヨーダは危険を察して、さっと1人で先を歩いて行った。
それを見て、由奈が追いかけて行く。
「フツーの写真でいいよ。花野、おいで」
速水の右空きスペースに花野が座る。
そう、左面はゴツゴツして座りにくかった。
右面はなだらか。
そんな心憎い気配りができる速水だ、花野には。
「笑って!」
康史は角度を変えて2人を撮影する。
「宮石、ほっぺチューなら俺らの前でもできるだろ?」
「そうそう。昨日の不貞行為を謝罪したげなさい」
困ったように笑う花野だけど、"ごまかしは許さないわよ?"という私の視線を感じて少し思案した後、恐る恐る速水を見上げて丁寧に尋ねる。
「すみません……こちらの腕辺りにでもしてもいいでしょうか?」
腕にキスだって?
私と康史は顔を見合わせる。
画的にどうなのよ?それ。
かじりついてるんなら、それはそれで面白いけど。
速水にカメラを渡した康史は、私を手招く。
康史が私を抱き寄せて、フレンチ・キスをすると、あきれながらも速水は何枚もシャッターを押してくれた。
「さ、2人の写真も撮ってやるよ。ほら、速水。宮石とキスして?」
康史はカメラを受けとると、速水を突き飛ばすようにコンクリの台に座らせる。
ヨーダは危険を察して、さっと1人で先を歩いて行った。
それを見て、由奈が追いかけて行く。
「フツーの写真でいいよ。花野、おいで」
速水の右空きスペースに花野が座る。
そう、左面はゴツゴツして座りにくかった。
右面はなだらか。
そんな心憎い気配りができる速水だ、花野には。
「笑って!」
康史は角度を変えて2人を撮影する。
「宮石、ほっぺチューなら俺らの前でもできるだろ?」
「そうそう。昨日の不貞行為を謝罪したげなさい」
困ったように笑う花野だけど、"ごまかしは許さないわよ?"という私の視線を感じて少し思案した後、恐る恐る速水を見上げて丁寧に尋ねる。
「すみません……こちらの腕辺りにでもしてもいいでしょうか?」
腕にキスだって?
私と康史は顔を見合わせる。
画的にどうなのよ?それ。
かじりついてるんなら、それはそれで面白いけど。
