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僕ら× 1st.

第11章 サマサイド --Ior,Thk

***

その約1月後の部活帰り、遠征で会えなかった他校の彼氏:サトに報告する。

「それは、お祝いしなきゃだな」

私の学校まで迎えに来てくれた彼は、通りがけのケーキ店でレモンスフレを買ってくれた。

「えー?嬉しいけど、一緒に食べたいな」

「なら、行こっか」

「えー?今から?」

「いいじゃん?」

制服のまま私たちは2駅先のラブホに入った。

「俺が食わせてやるよ」

彼が私の口に入れてくれる。
レモンの香りとフワッとした柔らかさが溶けていく。
「じゃ、私も」と彼の口に塊を運ぶ。

食べ終わりにサトは、カフェオレを口に含み、私にキスしてきた。

受けた私の口内にそれは流れ込んでくる。

……少し気持ち悪い気もするけど、返すわけにもいかず飲み込む。

「俺にもして?」

彼は私にストローを向けて促す。
お互いの口を介しての飲みさせあいっこ……これのどこがいいねん?

嫌っ!ってわけでもないので、応じてあげた。

再び彼が私の口に液体を渡そうとするけど、「もうノド乾いてないから」とごまかして辞退した。

「そう?」と彼は自分で飲み込み、私に抱きついてくる。
そのまま、なだれ込む。

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