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僕ら× 1st.

第11章 サマサイド --Ior,Thk

ペチャペチャと私が舐める音がする。
横たわる彼は、私の後頭部に軽く手を添えて目をつぶっている。

「っ、うまいよ。桃湖」

そう言われた私は更に舌使いを激しくする……けど、そろそろもう口が痺れて動かへん……。

先端だけ口をつけて、サオは手でこすりだす。
痛くならないように唾液を絡めて。

彼から口を離すと、トロッと透明な液体が出ているのがわかる。

指でヌリヌリしながら彼を窺うと、微笑んで身を起こした。

「桃湖、可愛い」

仰向けになった私を見つめて、下に手を伸ばす。
期待していた私は、充分潤っていて。

チュ、クチュッと鳴らしながら彼の指がうごめく。

「俺、桃湖の声、大好き。もっと感じてる声、聞きたい」

そう言われて嬉しくないわけがない。

半ば誇張して感じる演技をプラスしてしまう。

それで彼が喜んでくれるから。
彼が喜んでくれたら私も嬉しいから。

指が差し込まれて、その動きに演技も抜けていく。
何度もの往復に身体の力も抜けていく。

天井の大きな鏡が映しだす。
彼の前で両脚を思いっきり開いて私、何てカッコ……。
なのに恥ずかしいなんて気持ちはぶっ飛んで、もっと私を見てほしいとさえ思う。

「ぁあっ、サトっ!……あぁ、も、」

「桃湖、イキそ?…いいよ。……いっぱいイッて」

彼は更にピストンを加速させて、私から濁点を誘う。

クリーム色とピンクで統一された少女ちっくな部屋で。
卑猥な音の中、喘ぐ私の感覚が開く。

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