
僕ら× 1st.
第2章 バンド始動 --Ior,Kn
放課後の職員室で、プリントの束を運んでいる担任に声をかける。
痩せ型ノッポの僕の担任である根岸先生は、社会科の教諭と新聞部の顧問をしている。
そのまま先生のデスクまでついて行きがてら、話を進めた。
「速水と宮石でジャズデュオ?ああ、お前らの親、そうだったな」
「先生、知ってんの?じゃ、話早い」
「2人じゃ、部じゃなく同好会だな」
「何でもいいよ。第2音楽室貸してほしいな」
先生は自分のデスクにドサっとプリントを置いたあと、少し離れたソファに腰をおろし、対面に彼女と僕に座るよう促した。
「第2ってピアノはあるけど、ドラムってあんの?」
「さっき覗いたらあったよ。軽音が使ってるようだけど、向こうの活動は週2だから、空いてるときに使わせて?」
「抜け目ないな。そっか、うん、俺も正直、2世の演奏を聞きたくはある。…俺のリクエストも聞いてくれよな?」
先生がジャズにも興味を持っているとは好都合だ。
気ままにやっていきたいので、できればあまり情熱を傾けないでほしいが。
痩せ型ノッポの僕の担任である根岸先生は、社会科の教諭と新聞部の顧問をしている。
そのまま先生のデスクまでついて行きがてら、話を進めた。
「速水と宮石でジャズデュオ?ああ、お前らの親、そうだったな」
「先生、知ってんの?じゃ、話早い」
「2人じゃ、部じゃなく同好会だな」
「何でもいいよ。第2音楽室貸してほしいな」
先生は自分のデスクにドサっとプリントを置いたあと、少し離れたソファに腰をおろし、対面に彼女と僕に座るよう促した。
「第2ってピアノはあるけど、ドラムってあんの?」
「さっき覗いたらあったよ。軽音が使ってるようだけど、向こうの活動は週2だから、空いてるときに使わせて?」
「抜け目ないな。そっか、うん、俺も正直、2世の演奏を聞きたくはある。…俺のリクエストも聞いてくれよな?」
先生がジャズにも興味を持っているとは好都合だ。
気ままにやっていきたいので、できればあまり情熱を傾けないでほしいが。
