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僕ら× 1st.

第12章 夏鍋パ --Hzm

そのうちに妹とリィがやってきて、鍋の空きスペースに具材をほり込んでいく。

食事中は流石の竹崎ちゃんもおとなしいかと思いきや、「男って、女子が長いものくわえてると萌えますよねー」と、竹輪を口に入れながら依田と俺を見据える。

依田が沈黙を決めこむので、俺もスレスレで答える。

「3本くらい入ってればね」

妹がいなかったら、"竹輪に処女捧げろよ"って言うとこだ。

竹崎ちゃんの横で「ふうん?」と首をかしげる妹の可愛らしいこったら。

…あれ?
俺とほぼ同時にそれに気づいたリィが声をかける。

「花野、どうしたの?」

ぽーっと赤い顔をしてる妹。
横の席からの下ネタに赤面?というわけでもなさそうな。

「うん、何だかほてっちゃったみたい。ドキドキする」

ん?塩ベースの普通の鍋なんだけど。

「え?湯気が当たったからかな?大丈夫?水、入れてきてあげる」

勝手知ったるリィは、躊躇なく棚からコップを出して水を注いで妹に渡した。

「ありがとう。うん、大丈夫」

南国フルーツを食べおえてひと休みしてから、3人を送ると声かける。

若干色が戻った妹とリィ、それに兄貴が「今日来てくれてありがとう」と手を振った。

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