
僕ら× 1st.
第12章 夏鍋パ --Hzm
***
「女のコは、好きになった人より、好きになってくれた人を選んだほうがいいと思いますか?」
「どうかなぁ?マコちゃんは若くて可愛いんだから、どっちも試してみたら?」
夏とはいえ、すっかり暗くなった国道を走る。
で、なぜか俺は助手席に座ったマコちゃんから恋愛相談を持ちかけられている。
「今の彼氏がそうなんです。つきあってほしいって言われてそのまま…でも、これでいいのかなぁって」
まず竹崎ちゃんを送る。
うちからは小津邸が一番近いのだけど、最後に奇人を演じる彼女と2人きり状態は避けたかったから。
彼女は「次回は私を奏でてくださいね」と、またもや返答に困る言葉を残して自宅へ入っていった。
「好きな男が別にいるの?」
「うーん。好きだったって言うほうが正しいかもしれません」
「忘れられないんだね」
「そうですね。2つ上の先パイなんです。とってもカッコよくって…でも、私の彼氏はその人のこと、鬼畜ゲイなんて言うんですよ」
どんな男なんだ、それは。
「それは正しいの?」
「まさか。だって、その先パイが好きなのは…花野ですもん」
妹?でも妹にはリィがいるし。
そうなると、その先パイは失恋決定だからマコちゃんも狙えるかもな。
「…そうなんだ。ヤキモチ妬いてくれる彼氏ならいいんじゃない?」
「あ、それ、速水にも言われました…」
「女のコは、好きになった人より、好きになってくれた人を選んだほうがいいと思いますか?」
「どうかなぁ?マコちゃんは若くて可愛いんだから、どっちも試してみたら?」
夏とはいえ、すっかり暗くなった国道を走る。
で、なぜか俺は助手席に座ったマコちゃんから恋愛相談を持ちかけられている。
「今の彼氏がそうなんです。つきあってほしいって言われてそのまま…でも、これでいいのかなぁって」
まず竹崎ちゃんを送る。
うちからは小津邸が一番近いのだけど、最後に奇人を演じる彼女と2人きり状態は避けたかったから。
彼女は「次回は私を奏でてくださいね」と、またもや返答に困る言葉を残して自宅へ入っていった。
「好きな男が別にいるの?」
「うーん。好きだったって言うほうが正しいかもしれません」
「忘れられないんだね」
「そうですね。2つ上の先パイなんです。とってもカッコよくって…でも、私の彼氏はその人のこと、鬼畜ゲイなんて言うんですよ」
どんな男なんだ、それは。
「それは正しいの?」
「まさか。だって、その先パイが好きなのは…花野ですもん」
妹?でも妹にはリィがいるし。
そうなると、その先パイは失恋決定だからマコちゃんも狙えるかもな。
「…そうなんだ。ヤキモチ妬いてくれる彼氏ならいいんじゃない?」
「あ、それ、速水にも言われました…」
