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僕ら× 1st.

第13章 ク"ニコ"ム --Shu

夜中だというのに伊織は、親父の寝室に繋がるドアを遠慮なくドンドン叩く。

そんな物音立てたら、本條に先に捕まるぞ?と思ったのだけど、その本條が中から出て来て俺たちを招き入れた。

俺たちと入れ違いに、4人の若い女を連れて本條の部下が出ていく。
7人で何をしてるんだよ?

「片付いたか?」

「こんな夜にお楽しみだったの?」

本條は親父の護衛で、俺の父親。
今も親父の斜め前で、俺たちの話を聞いている。

「終わったかと聞いたんだ」

ナイトウェアに身を包んだ親父は、不遜な態度を示す伊織にいつものように威圧的に応対する。

「だからここに来たんだ。親父、あの女性は誰?」

「わかってるんだろ?かつて、俺が愛した女だ。いや、今でも愛しているかな」

「ふざけやがって……何故アル兄にさせた?」

芯から怒っている伊織。
本條もいる前で、よくない傾向だ。
骨の1本や2本折っても、ここに入室させなければよかった…。

「あいつが望んだんだ。最期に会わせてくれと」

「それが、親父の優しさなんだ…」

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