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僕ら× 1st.

第14章 P波 --Khs,Ior

「じゃ、これ何だ?」

持っていた封筒から取り出したプリントを伊織に突きつける。

「っ!……く。新聞部からのデータか?…これ、合成だよ。ああ、やってらんない」

伊織はそのプリントを俺に寄越した。

堤防で抱き合う2人。
コンクリの壁に背を合わせた彼女の服ははだけて、抱え上げられた片足にはクシャッとなった下着がかかっている。
下腹部を彼女に押しつける彼。

「先生、これPCあれば簡単に作れちゃうんだよ?俺、作ってあげようか?先生と…相手は誰がいい?」

伊織の言うように、これは合成だ。
顔の回りにこすった跡やぼかしが入ってるのわからないのか?
髪の毛の切り出しも大雑把じゃないか。

「こんな上手くできるのか?」

「俺ならもっと上手くできるさ。フォトショップ(画像編集ソフト)のツールを駆使するんだ」

「これが、合成?こんなのもあるんだぞ?」

「うっ…」

今度は俺が唸る番だった。
竹崎との…やめてくれ。

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