
僕ら× 1st.
第14章 P波 --Khs,Ior
そして、直近の疑問が生じる。
それだけ周囲を追いつめておきながら、2名が無事。
「花野の母親や白峯さんは、ノーマーク?」
「もともと、あの2人は友人夫婦として席次を出したいたからな」
語る彼の表情には、なにか含みがありそうだけど、要点は、誰かが2人の身代わりになったということか。
これが現在の宮石家の軌跡。
僕は、そもそもな問題を掘り起こす。
「先代はどうして親父に譲ったの?」
年齢的なものだけではない?
代々の部下から親父が歓迎されていれば、わざわざ人質を取りはしないだろう?
「お前の頭の中、よく整理されてるな。感心するよ…じゃ、何故だと思う?」
僕の頭が弾き出した答えは…。
まさか!小柴さんがついていながら?
「本條は初めから親父についてたからな」
あの親父、親も殺したのか…。
俺の表情から「察したな」と彼は頷く。
「先代と俺の直属の上司…当時のブレーン」
恩恵を受けた主たちを抹殺され、彼女家族を破壊され、生きながらの死体に身をやつした彼の心中は……?
「俺はお前の母親と親父がどんな経緯で出会ったのか知らない。でも。だから、義姉とは仲のよかったお前の母親も匿われた。宮石家は親父の怖さをよく知っているから。ま、親父というより本條かな」
親父、そして、横で操る本條……。
そう、僕はあの親父の息子なんだ。
小柴さんに恨まれて当然の血が流れている。
それだけ周囲を追いつめておきながら、2名が無事。
「花野の母親や白峯さんは、ノーマーク?」
「もともと、あの2人は友人夫婦として席次を出したいたからな」
語る彼の表情には、なにか含みがありそうだけど、要点は、誰かが2人の身代わりになったということか。
これが現在の宮石家の軌跡。
僕は、そもそもな問題を掘り起こす。
「先代はどうして親父に譲ったの?」
年齢的なものだけではない?
代々の部下から親父が歓迎されていれば、わざわざ人質を取りはしないだろう?
「お前の頭の中、よく整理されてるな。感心するよ…じゃ、何故だと思う?」
僕の頭が弾き出した答えは…。
まさか!小柴さんがついていながら?
「本條は初めから親父についてたからな」
あの親父、親も殺したのか…。
俺の表情から「察したな」と彼は頷く。
「先代と俺の直属の上司…当時のブレーン」
恩恵を受けた主たちを抹殺され、彼女家族を破壊され、生きながらの死体に身をやつした彼の心中は……?
「俺はお前の母親と親父がどんな経緯で出会ったのか知らない。でも。だから、義姉とは仲のよかったお前の母親も匿われた。宮石家は親父の怖さをよく知っているから。ま、親父というより本條かな」
親父、そして、横で操る本條……。
そう、僕はあの親父の息子なんだ。
小柴さんに恨まれて当然の血が流れている。
