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僕ら× 1st.

第2章 バンド始動 --Ior,Kn

「でも私、サッカーのこと何も知らないよ?12人でするくらいしか」

「12……うん、大丈夫。教えてあげるよ」

「ヨーダは教えるのうまいから」

元気な由奈ちゃんとヨーダ君がいるなら、サッカー部もありかも。

「んっ、考えとく」

「宮石…今、言ってもいい?サッカーは基本11人でするんだ。12人目の選手がサポーター集団とは言うけどね」

11人…そっか、野球と一緒ね(違います)。

「あ、ごめんなさい。全然わかってなくて。あの、もひとつ聞いてもいい?ヨーダ君って本名?」

「なわけないだろ!俺、どこの惑星生まれだよ?俺は依田晄志(コウシ)。覚えてね?宮石花野さん」

そっか。
依田君だからヨーダ君か。

「こないだから思ってたけど、花ちゃんって天然だよね」

由奈ちゃんの言葉に、横の依田君も私を見てニッと笑った。

「え…そうなるのかな?」

天然ね。
ときどきそう言われるけど、私、そんなにみんなを困らせてるかなぁ…。
気をつけなくちゃね。

でも、2人ともお喋りしながらも、お弁当食べすすんでる。
さすが、運動部。
私も早く食べなきゃ。

うっ、、ほっぺの裏噛んじゃった。
太ったのかな…。

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