
僕ら× 1st.
第15章 学校祭 --Ar,Shu,Ior
「速水は!こらっ!先パイに喧嘩売ってんじゃないわよ!あっちのテーブル片付けて!」
と、背後からお盆で頭をはたかれて指示される伊織。
マコちゃん、強ぇ。
「人使い、荒っ!」
「くくっ。伊織ちゃん、働けよー」
お盆をつき渡され文句を言いつつも従う伊織に、柊がまた囃す。
それを見ていた花野ちゃんがトングバトンをマコちゃんに渡しながら。
「マコ、吉坂先パイと柊先パイに1つずつお願いね。私、伊織君手伝ってくる」
そうなると俺は、何気にフラレた気分で。
名残惜しく彼女のまとめた髪が揺れるのを見つめた……。
「マコちゃん。花野ちゃんって伊織と同じクラスだっけ?」
マコちゃんが俺たちの皿にクッキーを入れてくれている間、柊はどんどんと話しかける。
「いえ、違います。花野のクラスは厨房担当で、速水と私のクラスは接客係なんです」
じゃあ、接客を交替されても仕方ねぇか。
マコちゃんたちは伊織と同じエプロンだけど、花野ちゃんはシンプルなベージュだったしな。
花野ちゃんのメイド姿、見たかったな。
いや、そんなの見ちまったら俺、また妄想しちまう…。
「そっかぁ。じゃ、このクッキーはホントに花野ちゃんが作ってくれたの?」
「そうですよ。他の生徒も関わっていますけど、黒いのは花野ですね。花野ってチョコ大好きなんですよ」
そうなんだ。
…このチョコクッキー、伊織が時々リビングに持ってきてたやつだよな。
花野ちゃんが作ってたのか…伊織のために。
でも俺も、花野ちゃんサンタを手伝ったお返しに貰ったことあるもんね。
それに今日は、久しぶりに喋れたし…。
と、背後からお盆で頭をはたかれて指示される伊織。
マコちゃん、強ぇ。
「人使い、荒っ!」
「くくっ。伊織ちゃん、働けよー」
お盆をつき渡され文句を言いつつも従う伊織に、柊がまた囃す。
それを見ていた花野ちゃんがトングバトンをマコちゃんに渡しながら。
「マコ、吉坂先パイと柊先パイに1つずつお願いね。私、伊織君手伝ってくる」
そうなると俺は、何気にフラレた気分で。
名残惜しく彼女のまとめた髪が揺れるのを見つめた……。
「マコちゃん。花野ちゃんって伊織と同じクラスだっけ?」
マコちゃんが俺たちの皿にクッキーを入れてくれている間、柊はどんどんと話しかける。
「いえ、違います。花野のクラスは厨房担当で、速水と私のクラスは接客係なんです」
じゃあ、接客を交替されても仕方ねぇか。
マコちゃんたちは伊織と同じエプロンだけど、花野ちゃんはシンプルなベージュだったしな。
花野ちゃんのメイド姿、見たかったな。
いや、そんなの見ちまったら俺、また妄想しちまう…。
「そっかぁ。じゃ、このクッキーはホントに花野ちゃんが作ってくれたの?」
「そうですよ。他の生徒も関わっていますけど、黒いのは花野ですね。花野ってチョコ大好きなんですよ」
そうなんだ。
…このチョコクッキー、伊織が時々リビングに持ってきてたやつだよな。
花野ちゃんが作ってたのか…伊織のために。
でも俺も、花野ちゃんサンタを手伝ったお返しに貰ったことあるもんね。
それに今日は、久しぶりに喋れたし…。
