
僕ら× 1st.
第15章 学校祭 --Ar,Shu,Ior
「どんなに手を伸ばそうと、過去は既に確定している。ひずみが生じる度に別世界の分岐が開くとは思えない。開いたとしても、それは厳密な自分じゃない。
どんなに祈ったとしても、どんな犠牲をはらったとしても、時間は現在の刹那を残酷にも無情に進んでいく」
それは、僕も嫌と言うほど思い知った現実。
美波さんを捕らえられた小柴さんの超現実。
振り返る僕に、「これは俺の好きな作詞家の受け売りだけど」と、微笑む。
「どこまで行っても、どっちを向いてもお前の未来だ」
"あの日に帰りたい"と後ろを向いても、その方向は間違いなく未来。
「何度も帰っていい。俺もよく帰ってるよ。
その内、俺と彼女の話も聞いてもらおうかな」
と、左胸に手を当てる。
「だが、自分を見失うな。
ひとつの考えに囚われるな。
本当の意味で彼女を失いたくなければ、自分も大切にしろ。それが基本だ」
僕の父親は和波兄、そして速水だと言ってくれた小柴和也。
この信頼に値する男と手を結ぼう。
どんなに祈ったとしても、どんな犠牲をはらったとしても、時間は現在の刹那を残酷にも無情に進んでいく」
それは、僕も嫌と言うほど思い知った現実。
美波さんを捕らえられた小柴さんの超現実。
振り返る僕に、「これは俺の好きな作詞家の受け売りだけど」と、微笑む。
「どこまで行っても、どっちを向いてもお前の未来だ」
"あの日に帰りたい"と後ろを向いても、その方向は間違いなく未来。
「何度も帰っていい。俺もよく帰ってるよ。
その内、俺と彼女の話も聞いてもらおうかな」
と、左胸に手を当てる。
「だが、自分を見失うな。
ひとつの考えに囚われるな。
本当の意味で彼女を失いたくなければ、自分も大切にしろ。それが基本だ」
僕の父親は和波兄、そして速水だと言ってくれた小柴和也。
この信頼に値する男と手を結ぼう。
