
僕ら× 1st.
第15章 学校祭 --Ar,Shu,Ior
そして僕は、両親の事故の真相を知る。
僕たちの居場所をつきとめたのは、柊兄の人質彼女…彩華さん。
当時、奨学金支援をしてもらっていたアル兄の母親から依頼を受け、僕を捜しだしたらしい。
「お前の母親の恩師のところに潜り込んで、情報を抜いたらしいよ。
そして、息子のお前が予想以上に…アル以上に優れていると判断したアル母は、お前を殺そうとした。
親父がアルを放り出してお前を総帥にすえると考えたんだ。
その動きに気づいた俺は、阻止しようとした。
お前が宮石と、和波と繋がっていたから。
悪いな、そうじゃなかったら見殺しだった」
「わかるよ」
それで恨みを覚えるような僕ではない。
頷く僕に、小柴さんは話を続ける。
「彩華も事が重大になってくるのに怯えてね、俺に協力してくれた。
けど、彩華の部下から本條にお前の存在が漏れたんだ。汚くても出世したいヤツってのはどこにでもいるよな。
親父はアル母を監禁し、お前を手に入れるよう本條に指示を出した。
義姉と速水夫妻は一緒に表に出すぎていて標的にしやすかった。俺は速水家と宮石家の関係を切るのがやっとだったんだ。
崩落事故のシナリオは本條指揮下、彩華の部下が実行した。今のお前は、その結果だ」
一緒に暮らしていた2家の関係を切る。
一言で小柴さんは片付けるけれど、並大抵ではないだろう。
そこに犠牲者も出たようだし……。
「ありがとう……花野の家を守ってくれて」
僕たちの居場所をつきとめたのは、柊兄の人質彼女…彩華さん。
当時、奨学金支援をしてもらっていたアル兄の母親から依頼を受け、僕を捜しだしたらしい。
「お前の母親の恩師のところに潜り込んで、情報を抜いたらしいよ。
そして、息子のお前が予想以上に…アル以上に優れていると判断したアル母は、お前を殺そうとした。
親父がアルを放り出してお前を総帥にすえると考えたんだ。
その動きに気づいた俺は、阻止しようとした。
お前が宮石と、和波と繋がっていたから。
悪いな、そうじゃなかったら見殺しだった」
「わかるよ」
それで恨みを覚えるような僕ではない。
頷く僕に、小柴さんは話を続ける。
「彩華も事が重大になってくるのに怯えてね、俺に協力してくれた。
けど、彩華の部下から本條にお前の存在が漏れたんだ。汚くても出世したいヤツってのはどこにでもいるよな。
親父はアル母を監禁し、お前を手に入れるよう本條に指示を出した。
義姉と速水夫妻は一緒に表に出すぎていて標的にしやすかった。俺は速水家と宮石家の関係を切るのがやっとだったんだ。
崩落事故のシナリオは本條指揮下、彩華の部下が実行した。今のお前は、その結果だ」
一緒に暮らしていた2家の関係を切る。
一言で小柴さんは片付けるけれど、並大抵ではないだろう。
そこに犠牲者も出たようだし……。
「ありがとう……花野の家を守ってくれて」
