
僕ら× 1st.
第16章 Lost --Khs,Ior,Kn
~宮石花野side~
昨年13歳の12月の朝。
いつものように教室に入ると、時計下にある掲示板に人だかりができていた。
私に気づいた玲香ちゃんが、新しい新聞に私とリルが載っていると教えてくれる。
新聞と聞いて、思い当たる節がひとつ。
あの2学期始業の屋上で、私がぐじゃぐじゃになってた時よね……。
リルが女子を泣かせたとか書かれてるのかな。
ああ、どうしよう……。
こわごわながら新聞に足を進めると、読んでいた友だちが「おめでとう」と肩を叩く。
おめでとう?
試験の発表って今日だったかな?
スケジュールを思い起こそうとしていた私の目に飛び込んできたのは、左手首にかかるブレス…。
そして、『熱愛発覚』の文字。
あれれ?
リルと私がつきあってることになってるーー‼‼
「え?いえ。知らない…」
否定しても、納得してくれる人なんていなくて。
でも、本当に私も初耳なんですけどー?
いつの間にか私、リルフィーと両想いのパラレルワールドにやって来たのかしら?
いやいや、あったとしても入れ替わるなんて。
と、自分の思考に突っ込みを入れてみた。
昨年13歳の12月の朝。
いつものように教室に入ると、時計下にある掲示板に人だかりができていた。
私に気づいた玲香ちゃんが、新しい新聞に私とリルが載っていると教えてくれる。
新聞と聞いて、思い当たる節がひとつ。
あの2学期始業の屋上で、私がぐじゃぐじゃになってた時よね……。
リルが女子を泣かせたとか書かれてるのかな。
ああ、どうしよう……。
こわごわながら新聞に足を進めると、読んでいた友だちが「おめでとう」と肩を叩く。
おめでとう?
試験の発表って今日だったかな?
スケジュールを思い起こそうとしていた私の目に飛び込んできたのは、左手首にかかるブレス…。
そして、『熱愛発覚』の文字。
あれれ?
リルと私がつきあってることになってるーー‼‼
「え?いえ。知らない…」
否定しても、納得してくれる人なんていなくて。
でも、本当に私も初耳なんですけどー?
いつの間にか私、リルフィーと両想いのパラレルワールドにやって来たのかしら?
いやいや、あったとしても入れ替わるなんて。
と、自分の思考に突っ込みを入れてみた。
