
僕ら× 1st.
第16章 Lost --Khs,Ior,Kn
~依田晄志side~
試験が一件落着して暦の上では春。
今日は約2週間ぶりの登校日。
「久しぶりー」の挨拶が飛び交う中、靴箱前の階段で会ったサッカー部の後輩から最近校内で話題となっているニュースを聞く。
「先パイ、聞きました?宮石先パイと速水先パイって別れたらしいですよ?」
「は?あの2人が別れるわけないだろ?」
「速水先パイが他の女に乗り換えたそうです」
そんなバカな。
天地がひっくり返ってもありえない。
「へぇ…居松それ、誰から聞いたの?」
「速水先パイの新しい女。可愛い宮石先パイを捨てて、あんな遊び女にふらつくなんて酷い男だったんですね」
遊び女ってことは、あのギャグな手紙の女か?
「まさか」
「マジらしいですよ」と後輩は親指を立てる。
「でもこれで宮石先パイはフリーです。依田先パイ、頑張ってくださいね!」
「何をだよ?お前、竹崎の言うことを真に受けるなよ」
あいつが俺の失恋を面白おかしく大声で言いまくるから、サッカー部では誰もが知ってたりするし。
試験が一件落着して暦の上では春。
今日は約2週間ぶりの登校日。
「久しぶりー」の挨拶が飛び交う中、靴箱前の階段で会ったサッカー部の後輩から最近校内で話題となっているニュースを聞く。
「先パイ、聞きました?宮石先パイと速水先パイって別れたらしいですよ?」
「は?あの2人が別れるわけないだろ?」
「速水先パイが他の女に乗り換えたそうです」
そんなバカな。
天地がひっくり返ってもありえない。
「へぇ…居松それ、誰から聞いたの?」
「速水先パイの新しい女。可愛い宮石先パイを捨てて、あんな遊び女にふらつくなんて酷い男だったんですね」
遊び女ってことは、あのギャグな手紙の女か?
「まさか」
「マジらしいですよ」と後輩は親指を立てる。
「でもこれで宮石先パイはフリーです。依田先パイ、頑張ってくださいね!」
「何をだよ?お前、竹崎の言うことを真に受けるなよ」
あいつが俺の失恋を面白おかしく大声で言いまくるから、サッカー部では誰もが知ってたりするし。
