
僕ら× 1st.
第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn
~宮石帆澄(ホズミ)side~
留学先でその報せを受けた俺は、兄貴に頼まれて事故現場を経由して帰る。
だけどわかったことといえば、あのニュースが真実であったということだけ。
帰宅して、その夜。
年内は休学すると兄貴に伝えた。
なのに俺は、予想外の猛反対をくらう。
「やめろ。こんな時期から中途浪人?お前はハニィに尊敬される兄貴だろ?ハニィが大丈夫と言ってるんだ」
「だけど、傍にいてやりたいよ」
さっきだって俺を見るなり抱きついて、ぐずっていたのに。
「ハニィだって本当はお前にいてほしいさ。でも、お前の邪魔になりたくないんだ。リィがいなくなった今、お前までハニィの負担になるなっ」
「負担じゃない。こっちで暮らすだけ」
俺はドラムは叩けないけど、替わりにチェロならできる。
リィを想って泣くくらいなら、俺と弦を弾けばいい。
「お前がこっちにいるなら、ハニィは無理に元気な素振りを見せなきゃなんなくなるだろ?お前に好きな道を進んでもらいたいから」
「こっちでもできないことはない」
兄貴の部屋で俺たちは、立ったまま睨みあった。
先に視線を外したのは兄貴、「ふぅ」と椅子にかける。
「弱小1国の資格より、海外資格をとった方が圧倒的に有利だろ?宮石家にとっても。それに、リィのことも。お前の学校からのが近いだろ?情報を集めてくれ?俺もお前を頼りにしてんだよ?
ハニィには、俺やマコちゃんたちがついている。お前は休暇毎に帰って来て、ハニィに甘えさせてやれ?緊急は呼び寄せるから」
……弁護士を目指してるくせに簡単に言い負かされた。
わかってる。
それは俺にやましさがあるから。
妹の傍にいたいのは、俺のため。
リィがいないなら、俺が妹の一番の男になりたくて。
心に背く言い訳をそろえられなかっただけ。
俺だって妹の負担になんかなりたくない。
真実しか喋れない弁護士って、使えないよな…。
いや、大多数の法律家はそうなのかもしれないけどさ。
留学先でその報せを受けた俺は、兄貴に頼まれて事故現場を経由して帰る。
だけどわかったことといえば、あのニュースが真実であったということだけ。
帰宅して、その夜。
年内は休学すると兄貴に伝えた。
なのに俺は、予想外の猛反対をくらう。
「やめろ。こんな時期から中途浪人?お前はハニィに尊敬される兄貴だろ?ハニィが大丈夫と言ってるんだ」
「だけど、傍にいてやりたいよ」
さっきだって俺を見るなり抱きついて、ぐずっていたのに。
「ハニィだって本当はお前にいてほしいさ。でも、お前の邪魔になりたくないんだ。リィがいなくなった今、お前までハニィの負担になるなっ」
「負担じゃない。こっちで暮らすだけ」
俺はドラムは叩けないけど、替わりにチェロならできる。
リィを想って泣くくらいなら、俺と弦を弾けばいい。
「お前がこっちにいるなら、ハニィは無理に元気な素振りを見せなきゃなんなくなるだろ?お前に好きな道を進んでもらいたいから」
「こっちでもできないことはない」
兄貴の部屋で俺たちは、立ったまま睨みあった。
先に視線を外したのは兄貴、「ふぅ」と椅子にかける。
「弱小1国の資格より、海外資格をとった方が圧倒的に有利だろ?宮石家にとっても。それに、リィのことも。お前の学校からのが近いだろ?情報を集めてくれ?俺もお前を頼りにしてんだよ?
ハニィには、俺やマコちゃんたちがついている。お前は休暇毎に帰って来て、ハニィに甘えさせてやれ?緊急は呼び寄せるから」
……弁護士を目指してるくせに簡単に言い負かされた。
わかってる。
それは俺にやましさがあるから。
妹の傍にいたいのは、俺のため。
リィがいないなら、俺が妹の一番の男になりたくて。
心に背く言い訳をそろえられなかっただけ。
俺だって妹の負担になんかなりたくない。
真実しか喋れない弁護士って、使えないよな…。
いや、大多数の法律家はそうなのかもしれないけどさ。
