
僕ら× 1st.
第3章 2人の証 --Ior,Hzm
「すっごーい!リルフィー。とってもカッコよかったよ!特に、でだしのくいっと顔をあげるとこ!」
「え?そう?…あれは、どっかのマーチングバンドがしてて、いいなと思ったから」
「キリッとしてて、すごくいい!凛々しい表情とか、大好きっ!」
目をつぶり、片手を頬に当てて首を傾ける彼女は、僕が喜ぶしかないことを言いだす。
そんな可愛い仕草で、そんなこと言うなよ……本気にしちゃうだろ?
「あとね、あとね、一緒に撮ろうよ!」
それについては、大賛成。
彼女に寄ってカメラに笑う。
……ねぇ、僕を好きだと思っていいの?
「もっかい!」
……僕のプレシャスになってくれるの?
もう一度、シャッターを押す。
……"大好き"って、そういう意味だよね?
「撮れた?私にも送ってね!」
彼女はご機嫌な足取りで楽譜を棚に戻し、片付けを始める。
「今、送るよ」
送信ボタンを押し、彼女を追う。
「フラウ、僕…」
好きだ、と言ってしまいたい……。
抱きしめて、キスしたい……。
会えなくなる、その前に。
もう、喉元まで出かかっている。
と、そこで。
「あれ?リルにお手紙来てるよ!」
楽譜の山に乗っていた白い封筒を取りあげ、彼女が僕に振りむく。
「はい?」
「どうぞっ」
嬉しそうに僕に渡す。
"速水伊織君へ"と書かれたその封筒、裏返すも差出人なく…。
「ファンレター?ラブレター?」
愛しい彼女は、ワクワクの瞳で僕を見た。
「え?そう?…あれは、どっかのマーチングバンドがしてて、いいなと思ったから」
「キリッとしてて、すごくいい!凛々しい表情とか、大好きっ!」
目をつぶり、片手を頬に当てて首を傾ける彼女は、僕が喜ぶしかないことを言いだす。
そんな可愛い仕草で、そんなこと言うなよ……本気にしちゃうだろ?
「あとね、あとね、一緒に撮ろうよ!」
それについては、大賛成。
彼女に寄ってカメラに笑う。
……ねぇ、僕を好きだと思っていいの?
「もっかい!」
……僕のプレシャスになってくれるの?
もう一度、シャッターを押す。
……"大好き"って、そういう意味だよね?
「撮れた?私にも送ってね!」
彼女はご機嫌な足取りで楽譜を棚に戻し、片付けを始める。
「今、送るよ」
送信ボタンを押し、彼女を追う。
「フラウ、僕…」
好きだ、と言ってしまいたい……。
抱きしめて、キスしたい……。
会えなくなる、その前に。
もう、喉元まで出かかっている。
と、そこで。
「あれ?リルにお手紙来てるよ!」
楽譜の山に乗っていた白い封筒を取りあげ、彼女が僕に振りむく。
「はい?」
「どうぞっ」
嬉しそうに僕に渡す。
"速水伊織君へ"と書かれたその封筒、裏返すも差出人なく…。
「ファンレター?ラブレター?」
愛しい彼女は、ワクワクの瞳で僕を見た。
