
僕ら× 1st.
第20章 夏祭り --Hzm,Mkt,Ar,Kn
「お前が心配するから言わないでおこうかと思ったけど」
俺を覗きながら兄貴は話す。
「今日さ、ハニィとマコちゃんたち、襲われそうになったんだって。友だちを訪ねるためにOR地区に入ったらしい」
は?
今、あり得ないこと聞いたぞ?
あそこって、売りとか粉とかの巣窟だよな?
警察も一目置くっていう…。
「えええっ!」と、俺の驚愕が部屋に響く。
「それをリィの兄貴たちが助けてくれた。本当に危なかったんだ」
「はぁ?」
「ハニィのショルダーバック、ちぎれてたよ。もう1人、リィ兄貴の友だちと依田君とマコちゃんたちもハニィを守ってくれたそうだよ」
事実か?それ。
「襲われそうにって、…いや、でもっ大丈夫だったんだよな?」
「リィの兄貴のおかげでね。さっきマコちゃんに連絡いれてみたから間違いないよ。ハニィが男に担ぎ上げられたのを奪い返して逃げてくれたんだ」
証言あり、か……。
てことは強いんだな、リィ兄貴。
「そうか。…礼を言わないとな」
俺が助けられればよかったのに。
その場にいれば、俺が助けたのにっ。
「やめとけ。お前、どんな礼をする気だ?それに、ハニィから礼はしてる…今日の夏祭りデート」
何もデートまでしなくったって、菓子折とか金券でいいのに…。
「ハニィにその気はないんだよな?」
俺を好きだと言ったハニィ…。
ずっとそのままでいてほしいのに。
「どうだろね」
兄貴は賛成か……。
俺を覗きながら兄貴は話す。
「今日さ、ハニィとマコちゃんたち、襲われそうになったんだって。友だちを訪ねるためにOR地区に入ったらしい」
は?
今、あり得ないこと聞いたぞ?
あそこって、売りとか粉とかの巣窟だよな?
警察も一目置くっていう…。
「えええっ!」と、俺の驚愕が部屋に響く。
「それをリィの兄貴たちが助けてくれた。本当に危なかったんだ」
「はぁ?」
「ハニィのショルダーバック、ちぎれてたよ。もう1人、リィ兄貴の友だちと依田君とマコちゃんたちもハニィを守ってくれたそうだよ」
事実か?それ。
「襲われそうにって、…いや、でもっ大丈夫だったんだよな?」
「リィの兄貴のおかげでね。さっきマコちゃんに連絡いれてみたから間違いないよ。ハニィが男に担ぎ上げられたのを奪い返して逃げてくれたんだ」
証言あり、か……。
てことは強いんだな、リィ兄貴。
「そうか。…礼を言わないとな」
俺が助けられればよかったのに。
その場にいれば、俺が助けたのにっ。
「やめとけ。お前、どんな礼をする気だ?それに、ハニィから礼はしてる…今日の夏祭りデート」
何もデートまでしなくったって、菓子折とか金券でいいのに…。
「ハニィにその気はないんだよな?」
俺を好きだと言ったハニィ…。
ずっとそのままでいてほしいのに。
「どうだろね」
兄貴は賛成か……。
