
僕ら× 1st.
第21章 健闘 --Ar,Thk,Kn,Shu
~吉坂侑生side~
次の週は彼女に、この間の調査結果を…。
芳しくなくて、伊織ダンボールで落ち込んでた先週にはとてもじゃないけど言い出せなかったから。
「なぁ、花野ちゃん。俺、あっちの学校を調べてみたんだけど、由奈ってコはいなかったよ」
「先パイ…大変だったんじゃないですか?何から何までありがとうございます…」
いや、あの国の名簿なんてキーボードちょっと叩いたら入手できるし。
「見つけたかったんだけど、ごめんな…」
うつむく彼女の頭を撫でる。
と、喋りだすお邪魔柊……何で今日は、いるんだよ?
「アルにお礼がしたい花野ちゃんは、パクパク占い!」
「Tシャツ買ってもらったから、礼なんてもういいよ」
ぶつっと呟く俺を無視して柊は、折り紙で作ったパクパクと動くものを彼女に向ける。
「1~8どこがいい?」
柊に尋ねられて楽しそうにパクパク内部を覗く花野ちゃん。
占い、好きなのかな?
「じゃあ、2でお願いします!」
「ん、2ね」
柊が折り紙の"2"と書いた部分をめくって花野ちゃんに見せると、彼女は口に手を当てた。
「決まりですか?」
「決まりですね」
何がだ?
「怒られませんか?」
「怒ったら俺が蹴っちゃる。じゃあ、俺は」
と柊は俺に目配せして退散した。
またあいつ、何を企んでるんだ?
折り紙なんて似合わねぇもの持ち出して…。
暫く柊をぼーっと見送っていた花野ちゃんが、俺を不安げにじっと見る。
「な、何?さっきの、何が書いてあったんだ?」
俺だけを見てほしいけど、実際にマジマジ見られると照れる。
と、俺を窺いながら要求する彼女。
「先パイ、目を閉じて?」
「何?」
目を閉じてって…柊みたいにマジックでいたずらするような花野ちゃんじゃないしな。
柊、もう入ってこねぇよな?
次の週は彼女に、この間の調査結果を…。
芳しくなくて、伊織ダンボールで落ち込んでた先週にはとてもじゃないけど言い出せなかったから。
「なぁ、花野ちゃん。俺、あっちの学校を調べてみたんだけど、由奈ってコはいなかったよ」
「先パイ…大変だったんじゃないですか?何から何までありがとうございます…」
いや、あの国の名簿なんてキーボードちょっと叩いたら入手できるし。
「見つけたかったんだけど、ごめんな…」
うつむく彼女の頭を撫でる。
と、喋りだすお邪魔柊……何で今日は、いるんだよ?
「アルにお礼がしたい花野ちゃんは、パクパク占い!」
「Tシャツ買ってもらったから、礼なんてもういいよ」
ぶつっと呟く俺を無視して柊は、折り紙で作ったパクパクと動くものを彼女に向ける。
「1~8どこがいい?」
柊に尋ねられて楽しそうにパクパク内部を覗く花野ちゃん。
占い、好きなのかな?
「じゃあ、2でお願いします!」
「ん、2ね」
柊が折り紙の"2"と書いた部分をめくって花野ちゃんに見せると、彼女は口に手を当てた。
「決まりですか?」
「決まりですね」
何がだ?
「怒られませんか?」
「怒ったら俺が蹴っちゃる。じゃあ、俺は」
と柊は俺に目配せして退散した。
またあいつ、何を企んでるんだ?
折り紙なんて似合わねぇもの持ち出して…。
暫く柊をぼーっと見送っていた花野ちゃんが、俺を不安げにじっと見る。
「な、何?さっきの、何が書いてあったんだ?」
俺だけを見てほしいけど、実際にマジマジ見られると照れる。
と、俺を窺いながら要求する彼女。
「先パイ、目を閉じて?」
「何?」
目を閉じてって…柊みたいにマジックでいたずらするような花野ちゃんじゃないしな。
柊、もう入ってこねぇよな?
