
僕ら× 1st.
第21章 健闘 --Ar,Thk,Kn,Shu
「何してんの、あいつ?自分の指、口に当てて」
と、隣で少し赤くなった花野があたふたと目を逸らすからピンッときた。
「まあ、何となくわかったけど。へぇ、花野ったら、吉坂にほっぺチューしてあげたんだ。ラブラブじゃん?」
肘で小突くと、ゴニョゴニョと言い訳をする。
「あ、あれは、お礼のつもりで…」
「あんた、その気もないのにチューしたの?そりゃ、いくら吉坂でもかわいそうだよ?あんな舞い上がってるし」
見てよ、あのとろけた幸せそうな笑顔。
追っかけグループの殺気が少しは気になるけど。
「お世話になってるし、ほっぺならいいかなって」
あんたにはそうかもしれないけど、この国は他者との距離感がそこまでじゃないのよ。
そんなことわかってるんでしょ?
「責任とってあげなよ?」
あの女子たちは気づいてる。
自分たちの王子様が、誰にご執心なのか。
なら、つきあった方がいい。
中途半端に私たちの彼をいたぶってる悪い女って思われるよ?
「責任っ?」
そんな驚かれても。
結婚しろとまでは言わないし。
と、隣で少し赤くなった花野があたふたと目を逸らすからピンッときた。
「まあ、何となくわかったけど。へぇ、花野ったら、吉坂にほっぺチューしてあげたんだ。ラブラブじゃん?」
肘で小突くと、ゴニョゴニョと言い訳をする。
「あ、あれは、お礼のつもりで…」
「あんた、その気もないのにチューしたの?そりゃ、いくら吉坂でもかわいそうだよ?あんな舞い上がってるし」
見てよ、あのとろけた幸せそうな笑顔。
追っかけグループの殺気が少しは気になるけど。
「お世話になってるし、ほっぺならいいかなって」
あんたにはそうかもしれないけど、この国は他者との距離感がそこまでじゃないのよ。
そんなことわかってるんでしょ?
「責任とってあげなよ?」
あの女子たちは気づいてる。
自分たちの王子様が、誰にご執心なのか。
なら、つきあった方がいい。
中途半端に私たちの彼をいたぶってる悪い女って思われるよ?
「責任っ?」
そんな驚かれても。
結婚しろとまでは言わないし。
