
僕ら× 1st.
第3章 2人の証 --Ior,Hzm
これから図書館に出掛けるという妹:ハニィ(宮石花野)は、旅立ったリィから貰ったという、シェル箔の小花モチーフネックレスを身につけている。
あいつは、つきあってもないのに、ハニィは自分のものとでも言いたいのだろう。
生意気な弟だが、繊細なピンクゴールドのチェーンは、色の白い妹によく似あっていた。
そういえば小学校に入る前に、2人は婚約して親たちを喜ばせていたな。
シロツメクサで作った指輪を交換して、キャッキャッと遊んでいた姿を思いだす。
あの約束は、まだ2人のなかにあるんだろうな。
まじめなリィは、妹の相手として不足ない。
学者風に少し気難しいところはあるが、聡明でスポーツ万能、人当たりもそこそこ良い。
ほぼ両想いで間違いないのに、ここにきて海外留学とは、あの男はいったい何を考えているのだろうか?
先日、尋ねてみたが、保護者の都合でいたしかたないとか…。
両親の事故で、その親戚に引きとられてからも、妹とはあいかわらず仲良くしていて、学校ではバンドを組んでいるようだが。
ときおり光を受けて、キラリと妹の首元で輝く花を、俺は目を細めて見つめた。
あいつは、つきあってもないのに、ハニィは自分のものとでも言いたいのだろう。
生意気な弟だが、繊細なピンクゴールドのチェーンは、色の白い妹によく似あっていた。
そういえば小学校に入る前に、2人は婚約して親たちを喜ばせていたな。
シロツメクサで作った指輪を交換して、キャッキャッと遊んでいた姿を思いだす。
あの約束は、まだ2人のなかにあるんだろうな。
まじめなリィは、妹の相手として不足ない。
学者風に少し気難しいところはあるが、聡明でスポーツ万能、人当たりもそこそこ良い。
ほぼ両想いで間違いないのに、ここにきて海外留学とは、あの男はいったい何を考えているのだろうか?
先日、尋ねてみたが、保護者の都合でいたしかたないとか…。
両親の事故で、その親戚に引きとられてからも、妹とはあいかわらず仲良くしていて、学校ではバンドを組んでいるようだが。
ときおり光を受けて、キラリと妹の首元で輝く花を、俺は目を細めて見つめた。
