
僕ら× 1st.
第22章 遭難 --Shu,Ar
「先パイは玉ねぎ料理が好きなんですか?」
突然に聞かれて何のことだったか一瞬考える。
「あ、あのインタビューのやつ?まあね。花野ちゃんは、お料理するの?」
花野ちゃんからなら、玉ねぎづくしのパーティだって大歓迎だけど。
「お菓子なら少しは作りますけど、他は食べるの専門です。和波お兄ちゃんは手際よくって、美味しいんですよ」
俺の気を引きたい女子は、こういう時、こぞって己の手料理自慢をすんだけどな。
俺に和波さんのアピールされても…。
「和波さんって何でもできそうだもんな」
「先パイは?」
…花野ちゃんは料理上手な男が好きか?
伊織はどうだったんだろ?
家でおにぎりやカップ麺以外の自炊をしてるとこ、見たことねぇけど。
「俺に聞く?昔、コショウ1瓶丸ごと鍋に入れた男だぞ?」
「コショウ1瓶?どんなお料理だったんですか?」
「ポトフ。もうコショウ沼の野菜でしかなかった」
口元に手を当てて楽しそうに笑う彼女を前に、俺の失敗談も失敗じゃなかったと、一緒になって笑った。
突然に聞かれて何のことだったか一瞬考える。
「あ、あのインタビューのやつ?まあね。花野ちゃんは、お料理するの?」
花野ちゃんからなら、玉ねぎづくしのパーティだって大歓迎だけど。
「お菓子なら少しは作りますけど、他は食べるの専門です。和波お兄ちゃんは手際よくって、美味しいんですよ」
俺の気を引きたい女子は、こういう時、こぞって己の手料理自慢をすんだけどな。
俺に和波さんのアピールされても…。
「和波さんって何でもできそうだもんな」
「先パイは?」
…花野ちゃんは料理上手な男が好きか?
伊織はどうだったんだろ?
家でおにぎりやカップ麺以外の自炊をしてるとこ、見たことねぇけど。
「俺に聞く?昔、コショウ1瓶丸ごと鍋に入れた男だぞ?」
「コショウ1瓶?どんなお料理だったんですか?」
「ポトフ。もうコショウ沼の野菜でしかなかった」
口元に手を当てて楽しそうに笑う彼女を前に、俺の失敗談も失敗じゃなかったと、一緒になって笑った。
