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～吉坂侑生side～

今日で卒業。
これからは花野ちゃんと違う学校。

俺のせいで彼女が危ない目にあって、運良く助かって。
和波さんや柊が動いてくれて。
……俺は、後方から焦ることしかできなくて。

守るどころか、断崖に押しやってしまった彼女。

俺は直接的な手段しか思い浮かばない。
彼女を守るために、他に俺にできることは何だろう……。

あの3人へ下した処分は、きっと彼女は望まない。
それどころか真実を知ってしまったら、余計に俺と距離を置くだろう。

自分の母親にこの手でトドメをさしたことなんて、言えるわけもねぇ。

血に染まった俺は、キミに相応しくないかもしれない。
だけど俺は、キミなしではいられないんだ。

"キミが好き"
この気持ちが、俺を強くしてくれる。

俺以上にキミを好きな男は、この世にいないから。
キミを幸せにする男は、俺しかいねぇから。

理屈じゃない感情を俺にもたらすキミに。
伊織喪失と闘うキミに。

俺の精一杯を届けるから…。
どうか、受け取って。