
僕ら× 1st.
第3章 2人の証 --Ior,Hzm
水族館に着くと妹は俺の手をひいて、エントランスすぐ横の巨大水槽に見いる。
海ガメが悠然と泳ぐのを目で追ったり、数匹しかいないナポレオンフィッシュを見つけては喜んで俺に教えてくれたり。
そのあとも、数々の水槽の前で立ちどまり、しげしげと観察する。
俺は、夢中になっている妹の横顔を見て満足する。
いつもの水族館デートのパターンだった。
もう何度も見ているイルカのショーも、妹としてははずせないらしく、開始30分前から座席を温める。
待ち時間中、売店で買ったいろんな魚の形をした小粒のスナック菓子を、お互いの口に入れ、何を食べてるか当てっこする。
「はずれ。メンダコでした」
「ええっ!マンボウっぽかったのに。じゃ、これは?」
「うーん。シーバタフライ?」
「アタリ!どうしてわかるの?」
「わかるよ。くるっとなってるし」
「次っ、もっと難しいやつ」
「ブロブフィッシュ」
「まだ口に入れてないのにわかるの?」
「ハニィの顔に答が書いてあるから」
妹は驚いて自分のほっぺに手をやる。
だって難しいって言えば、これしかないしなぁ…。
という感じで、あっという間に30分が経過する。
海ガメが悠然と泳ぐのを目で追ったり、数匹しかいないナポレオンフィッシュを見つけては喜んで俺に教えてくれたり。
そのあとも、数々の水槽の前で立ちどまり、しげしげと観察する。
俺は、夢中になっている妹の横顔を見て満足する。
いつもの水族館デートのパターンだった。
もう何度も見ているイルカのショーも、妹としてははずせないらしく、開始30分前から座席を温める。
待ち時間中、売店で買ったいろんな魚の形をした小粒のスナック菓子を、お互いの口に入れ、何を食べてるか当てっこする。
「はずれ。メンダコでした」
「ええっ!マンボウっぽかったのに。じゃ、これは?」
「うーん。シーバタフライ?」
「アタリ!どうしてわかるの?」
「わかるよ。くるっとなってるし」
「次っ、もっと難しいやつ」
「ブロブフィッシュ」
「まだ口に入れてないのにわかるの?」
「ハニィの顔に答が書いてあるから」
妹は驚いて自分のほっぺに手をやる。
だって難しいって言えば、これしかないしなぁ…。
という感じで、あっという間に30分が経過する。
