テキストサイズ

僕ら× 1st.

第24章 グレートホール --Thk,Ar,Tk

~吉坂侑生side~

「お前、諦めろって口説き文句あるか?花野ちゃん、渋々じゃねぇか」

帰りのクルマの中で柊が笑いながら言う。
てめぇら、ぜーんぶ聞いてるんだから…少しくらい席外せよな。

「でも、俺のこと好きなんだよ?ほっぺチューしてくれたんだよ?」

この間は、お前らさえ入ってこなければ確実に口にチューしてたんだ。
もう、ホンの数ミリだったんだ。

「…それって、いつだよ?もうそろそろ1年じゃねぇか?」

細けぇこと指摘すんなよ。
それに。

「花野ちゃんのリストにお前も参加してんじゃねぇよ」

まあ、あの図書館男が入らなくてよかった。

「俺、1/4同じだし」

「意味不」

お前に伊織らしさを感じたことはねぇし。

「お前が言ったんだろ?」

「もう俺だけの花野ちゃんだからな」

これから花野ちゃんといろんなとこに出掛けて、同じ時間を過ごすんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ