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僕ら× 1st.

第24章 グレートホール --Thk,Ar,Tk

その夜、そろそろ花野ちゃん寝る時間かな?と、繋がったばかりのラインを覗く。
と、たった今、彼女からメッセージが届く。

『花野です。お手柔らかによろしくお願いします』

ふふ、かしこまっちゃって…。

『俺こそヨロシクなっ!花野ちゃん、めっちゃ大好きだよ』

続きに"夢で会いたい"とか"敬語したらキス!"とかいろいろ打ってみては、取り消しを繰り返す。

あれこれと悩んでいるうちに『おやすみなさい』スタンプがお辞儀した。

明日も一緒に帰れるかな?
サークル、入らないでおこうかな。

花野ちゃんとのデート、きっと柊もついてくるんだろうな……。
あいつ、護衛なのか好奇心デバガメなのかわかんねぇな。

ああっ、花野ちゃんとまた並んで歩けるんだなぁ。
やっぱ花野ちゃんはキスするなら、2人きりの場所がいいんだろうな。

ソワソワと落ち着かない俺は、なかなか眠りにつけず、ベッドの上をゴロゴロと転がり回った。

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