
僕ら× 1st.
第24章 グレートホール --Thk,Ar,Tk
***
「あ、あのコこっち見てるよ!」
彼女は俺の視線を誘導する。
先には淡水フグ、アベニーパファー。
「おう、ホント可愛いな」
小さな身体にくりっと大きな目、何も考えていないような口元。
花野ちゃんに似てるかも。
「ご機嫌いかがかな?お腹すいたかな?このコたちは、ご飯をくれる人になつくんだって」
「へぇっ。識別できんのか」
そんなこと言って、こいつらのご飯はアレだろ?
釣りをした時に赤虫は見たことがあるけど、細くて短くてうにうにしてて。
よく食えるなぁって思ったけど、こいつらにはご馳走なんだろな。
「あっ、こんな時間!セイウチさんのショーが始まっちゃう!ねね、侑生君も見に行こ?とっても面白いんだよ」
「そりゃ、行かなきゃな」
つきあい始めてから3ヶ月。
本日晴天、夏祭りも合わせると3回目のお出掛けデート。
2回目はショッピング。
交際開始記念としてライトベージュの小振りリュックをプレゼントした。
「あ、あのコこっち見てるよ!」
彼女は俺の視線を誘導する。
先には淡水フグ、アベニーパファー。
「おう、ホント可愛いな」
小さな身体にくりっと大きな目、何も考えていないような口元。
花野ちゃんに似てるかも。
「ご機嫌いかがかな?お腹すいたかな?このコたちは、ご飯をくれる人になつくんだって」
「へぇっ。識別できんのか」
そんなこと言って、こいつらのご飯はアレだろ?
釣りをした時に赤虫は見たことがあるけど、細くて短くてうにうにしてて。
よく食えるなぁって思ったけど、こいつらにはご馳走なんだろな。
「あっ、こんな時間!セイウチさんのショーが始まっちゃう!ねね、侑生君も見に行こ?とっても面白いんだよ」
「そりゃ、行かなきゃな」
つきあい始めてから3ヶ月。
本日晴天、夏祭りも合わせると3回目のお出掛けデート。
2回目はショッピング。
交際開始記念としてライトベージュの小振りリュックをプレゼントした。
