
僕ら× 1st.
第24章 グレートホール --Thk,Ar,Tk
入ってきたのは可愛らしい男のコ。
可愛らしいって、吉坂と比べてってことやけど。
「あれ?桃湖さん!初めましてっ、俺っ、居松祐一朗っていいます」
私にペコッと頭を下げて挨拶してくる。
「私を知ってるの?」
「はいっ、花野さんと一緒にバンドされていた歌姫でしょ?写真で見るより実物はキレイですねぇ」
キレイって…。
「えっ?正直ね」
すると吉坂が"視力大丈夫か?"と言わんばかりの目つきで彼を見る。
「お前、1年?」
「そうです。えと、おふたりは仲良しさん?」
「あ?んなわけねぇだろ?」
「そりゃこっちの台詞よ!」
好みじゃないのはわかってるけど、ここは気を遣いいな!
「早いモン勝ち」と憎らしく笑う吉坂に噛みつこうというところで、また扉が開いて今度は女のコが入ってきた。
「こんにちは。あれ?」
そのコは2人の部外者に驚く。
「桃湖さんだっ!初めまして。私っ、内記カンナですっ!サマフェスで歌われてたの覚えてます!あの衣装もっ、凄くステキでした!」
ええ?あの切羽詰まって着替えた濃紺タイトドレスが?
そんなあとから褒められるなんて、嬉しいっ。
あの1度きりのサマフェスでこんなに顔が売れただなんて、またやりたいな…。
可愛らしいって、吉坂と比べてってことやけど。
「あれ?桃湖さん!初めましてっ、俺っ、居松祐一朗っていいます」
私にペコッと頭を下げて挨拶してくる。
「私を知ってるの?」
「はいっ、花野さんと一緒にバンドされていた歌姫でしょ?写真で見るより実物はキレイですねぇ」
キレイって…。
「えっ?正直ね」
すると吉坂が"視力大丈夫か?"と言わんばかりの目つきで彼を見る。
「お前、1年?」
「そうです。えと、おふたりは仲良しさん?」
「あ?んなわけねぇだろ?」
「そりゃこっちの台詞よ!」
好みじゃないのはわかってるけど、ここは気を遣いいな!
「早いモン勝ち」と憎らしく笑う吉坂に噛みつこうというところで、また扉が開いて今度は女のコが入ってきた。
「こんにちは。あれ?」
そのコは2人の部外者に驚く。
「桃湖さんだっ!初めまして。私っ、内記カンナですっ!サマフェスで歌われてたの覚えてます!あの衣装もっ、凄くステキでした!」
ええ?あの切羽詰まって着替えた濃紺タイトドレスが?
そんなあとから褒められるなんて、嬉しいっ。
あの1度きりのサマフェスでこんなに顔が売れただなんて、またやりたいな…。
