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僕ら× 1st.

第24章 グレートホール --Thk,Ar,Tk

「あれ?花野さんと一緒じゃなかった?」

「花野さん、顧問に呼ばれてたから」

そっか。
花野が部長やもんね。

「あの、すみません…。桃湖先パイの彼氏さんですか?ここの学生じゃありませんよね?」

首を傾げる内記さんに、またもや私とツイにされた吉坂は、低い声で。

「……俺の彼女は花野だ」

唸りながら鞄に入っていたスマホを取り出した。

「えっ、そうだったんですか……失礼しました」

花野、彼氏ができたこと言ってなかったんや。

「花野ったら、秘密主義っ」

「笑い事じゃねぇよ」

椅子にかけた吉坂はスマホ画面を見つめ、"ふっ"と息を吐いた。

「何見てんの?」

「内緒」

私が覗こうとすると、ポケットに隠した。

「俺のこと、花野から聞いてない?」

「はい……こんなカッコいい彼氏さんがいるなんて」

内記さんはやや頬を染めながら、吉坂から視線を外す。
中身を知らなきゃ、なかなかいないカッコいい男やもんねぇ。

「よかったね、褒められたわよ?」

言われ慣れしてるやろうけど、この反応は新鮮やろ?
だけど、吉坂はやや不機嫌に腕を組んだ。

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