
僕ら× 1st.
第24章 グレートホール --Thk,Ar,Tk
吉坂から逃れて鞄を下ろした花野は、私たちを見回して会話を始める。
「カンナちゃん、祐一朗君。もう、自己紹介した?声楽の桃湖だよ!桃湖、ヴァイオリンのカンナちゃんとギターの祐一朗君だよ」
へぇ、ギター?
花野のヴィオラと合わせて弦楽3重奏なんかな?
それともバスがいるん?
「おい、花野っ!俺を紹介するのが先だろ?」
半ば本気で怒っている吉坂は、口を尖らせる。
「ごめんなさい…音楽に関係ないから。えと、こちら侑生君です」
私が、「KYの朴念仁でーす」と付け加えるも無視の吉坂は、不服そうに花野を覗く。
「それだけ?」
「手におえない強情我儘野郎です」
花野の代わりにカレー晄志が説明を加える。
「ああ?晄志、てめぇこそ何だよ?偏屈じじい」
と花野がパチンと手を合わせて、動きだす。
「さ……お茶にしよう!コーヒーと紅茶とおしるこで選んでくださーい。はいっ、コーヒー、挙手っ!」
おしるこ?
「カンナちゃん、祐一朗君。もう、自己紹介した?声楽の桃湖だよ!桃湖、ヴァイオリンのカンナちゃんとギターの祐一朗君だよ」
へぇ、ギター?
花野のヴィオラと合わせて弦楽3重奏なんかな?
それともバスがいるん?
「おい、花野っ!俺を紹介するのが先だろ?」
半ば本気で怒っている吉坂は、口を尖らせる。
「ごめんなさい…音楽に関係ないから。えと、こちら侑生君です」
私が、「KYの朴念仁でーす」と付け加えるも無視の吉坂は、不服そうに花野を覗く。
「それだけ?」
「手におえない強情我儘野郎です」
花野の代わりにカレー晄志が説明を加える。
「ああ?晄志、てめぇこそ何だよ?偏屈じじい」
と花野がパチンと手を合わせて、動きだす。
「さ……お茶にしよう!コーヒーと紅茶とおしるこで選んでくださーい。はいっ、コーヒー、挙手っ!」
おしるこ?
