
僕ら× 1st.
第4章 風速0.64kt --Ar
週明け月曜日の放課後、あのコを見つけた音楽室を覗いてみたが、そこは爆音渦巻く別世界だった。
どこかで会えないかな…。
1~2年の教室前廊下を歩く。
それぞれの教室内では、過半数以上の生徒が残って、体育祭の立看板などを作っていたが、あのコは見当たらなかった。
同学年ではないと思うんだけど。
今日は、もう帰ったか休んだのかもしれないとあきらめて、3年である自分の教室につながる渡り廊下を越えたとき、すぐ左前方の柱影から声が聞こえてきた。
「困ります」
「困んねーよ。ちょっとつきあうだけだから」
「私、用事があるので失礼しますっ」
「まだ俺の用事が済んでない」
ナンパか…。
普段は素通りするんだけれど、女生徒の震える細い声が俺を動かせた。
「…嫌がってんのわかんねぇの?」
男の背後から声をかける。
「なっ、吉坂」
あれ?こいつ誰だっけ?
ナンパ野郎は、俺の名前を口にした。
と、うつむいていた女生徒がぱっと顔をあげて俺を見た。
どこかで会えないかな…。
1~2年の教室前廊下を歩く。
それぞれの教室内では、過半数以上の生徒が残って、体育祭の立看板などを作っていたが、あのコは見当たらなかった。
同学年ではないと思うんだけど。
今日は、もう帰ったか休んだのかもしれないとあきらめて、3年である自分の教室につながる渡り廊下を越えたとき、すぐ左前方の柱影から声が聞こえてきた。
「困ります」
「困んねーよ。ちょっとつきあうだけだから」
「私、用事があるので失礼しますっ」
「まだ俺の用事が済んでない」
ナンパか…。
普段は素通りするんだけれど、女生徒の震える細い声が俺を動かせた。
「…嫌がってんのわかんねぇの?」
男の背後から声をかける。
「なっ、吉坂」
あれ?こいつ誰だっけ?
ナンパ野郎は、俺の名前を口にした。
と、うつむいていた女生徒がぱっと顔をあげて俺を見た。
