
僕ら× 1st.
第25章 in WL --Shu,R
駐車場で宮石兄妹と別れる。
別れ際にキスしたいアルは、自分の唇に当てた指で花野ちゃんのに触れた。
和波さんが静かに笑いながら先にクルマに乗り込む。
見送った後、4人で本日の打ち上げ会場へ。
クルマの限られたシートに野郎ばっか4人とは、何て運転のし甲斐がない。
窓を開けて空気を入れ換えながら、俺は道を急いだ。
「和波さんって彼女いるの?クール過ぎない大人って憧れるなぁ。俺もああなりたい」
晄志がつぶやくけど、誰も知らなくて。
「いるんじゃね?何、お前。俺たち先パイを通り越して和波さんなわけ?」
アルの問いに「当然」と深くうなずく後部席2名。
「真ん中の兄貴もカッコいいしさ。血は争えないね」
「お前、2番目の兄貴に会ったことあんの?」
助手席のアルが、後ろに身を乗りだす。
「一緒に鍋したよ?あれは中3の夏だったな。俺の同級生女子がきわどいことを言うのに、サラッとかわしてた。それが以前に探してた竹崎ってコなんだけど」
「ああ、そっか。お前が逃げられたとかいう女のコか」
ロッジでそんなこと言われてたよな。
「え?先パイ、竹崎先パイとできてたんですか?」
「できてないし、逃げられてもいない!」
むすっとする晄志を居松が「わかってますって」となだめた。
別れ際にキスしたいアルは、自分の唇に当てた指で花野ちゃんのに触れた。
和波さんが静かに笑いながら先にクルマに乗り込む。
見送った後、4人で本日の打ち上げ会場へ。
クルマの限られたシートに野郎ばっか4人とは、何て運転のし甲斐がない。
窓を開けて空気を入れ換えながら、俺は道を急いだ。
「和波さんって彼女いるの?クール過ぎない大人って憧れるなぁ。俺もああなりたい」
晄志がつぶやくけど、誰も知らなくて。
「いるんじゃね?何、お前。俺たち先パイを通り越して和波さんなわけ?」
アルの問いに「当然」と深くうなずく後部席2名。
「真ん中の兄貴もカッコいいしさ。血は争えないね」
「お前、2番目の兄貴に会ったことあんの?」
助手席のアルが、後ろに身を乗りだす。
「一緒に鍋したよ?あれは中3の夏だったな。俺の同級生女子がきわどいことを言うのに、サラッとかわしてた。それが以前に探してた竹崎ってコなんだけど」
「ああ、そっか。お前が逃げられたとかいう女のコか」
ロッジでそんなこと言われてたよな。
「え?先パイ、竹崎先パイとできてたんですか?」
「できてないし、逃げられてもいない!」
むすっとする晄志を居松が「わかってますって」となだめた。
