
僕ら× 1st.
第26章 ディスポ --Shu,R
俺は室内の座布団を持ち、先立って道を作っていく。
そのあとをスマホから緊急コールを伝えるアルとアルに手を引かれた花野ちゃん。
そして居松は晄志に肩を貸しながら。
アルのコールに混じって、大将と和波さんの声も聞こえる。
「救急と消防、両方です。焼肉店で何かが爆発しました」
「私は厨房に戻ります」
「それはあとだ。大将、頑張れよ」
「場所は、焼肉GR。爆発直前に建物内にいたのは20名以上。俺たちは裏の窓から庭に抜けて路地に向かっています」
「こんなことになって申し訳ない、す」
「それは夕飯の続きにありつけてから聞く。大将は食べた?」
「……」
「俺らのグループは7名。現在脱出中で不確定ですが、負傷者2名以上。うち1名が吹き飛んだドアの直撃を受けています」
と、建物内でまた爆発音がした。
振り返ると3階建ての1階は潰れて2階建てになっていた。
「あ、今また爆発が起こって1階が崩れました。……先程のドア直撃の1名、意識混濁」
ぐったりとした大将を背負った和波さん、倒壊に巻き込まれなくてよかったが……。
そのあとをスマホから緊急コールを伝えるアルとアルに手を引かれた花野ちゃん。
そして居松は晄志に肩を貸しながら。
アルのコールに混じって、大将と和波さんの声も聞こえる。
「救急と消防、両方です。焼肉店で何かが爆発しました」
「私は厨房に戻ります」
「それはあとだ。大将、頑張れよ」
「場所は、焼肉GR。爆発直前に建物内にいたのは20名以上。俺たちは裏の窓から庭に抜けて路地に向かっています」
「こんなことになって申し訳ない、す」
「それは夕飯の続きにありつけてから聞く。大将は食べた?」
「……」
「俺らのグループは7名。現在脱出中で不確定ですが、負傷者2名以上。うち1名が吹き飛んだドアの直撃を受けています」
と、建物内でまた爆発音がした。
振り返ると3階建ての1階は潰れて2階建てになっていた。
「あ、今また爆発が起こって1階が崩れました。……先程のドア直撃の1名、意識混濁」
ぐったりとした大将を背負った和波さん、倒壊に巻き込まれなくてよかったが……。
