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僕ら× 1st.

第26章 ディスポ --Shu,R

男の反応にポカンと口を開けたアルは、俺に促されて座る。

「で、お前が侑一朗の愛人になるというのはどういうことだ?拒否られてたんだろ?」

「力づくでもキスかフェラの画像くらい取れれば大丈夫だと保証されてた。あともう少しだったのに」

拘束から逃れようと身をよじるヤツだけど、結局手も足も出せずにほぞを噛む。

「その画像をライナに渡すと愛人になれたのか?どうゆう仕組み?」

何故Wがそんなもの欲しがるんだ?

「その取引によって侑一朗君はめでたくW家次女と結婚し、俺は付き添う。…Wの婿の愛人として遊んで暮らせる予定だった」

アルを脅して政略結婚に漕ぎ着ける気だったのか。
婿に男の愛人がいてもいいんだ……。

「ふうん、面白いこと考えたよな。……あのさ、そこまで教えてくれたんならこれも教えて?侑一朗が巻き込まれた爆発って故意?」

俺がそう尋ねると、ヤツは初耳と明かしてきた。

「えっ?爆発があったのか?河原で族と乱闘した連中に混じってアルコールぶっかけて連れてくると聞いていたけど?…そういえば、酒臭くなかったな…」

河原?族?
あの打ち上げBBQでやらかす予定だったのか。

てことは、俺らが退却して急遽作戦変更だったわけだ。
だから、あの爆発はWの仕業。
無茶苦茶しやがる。

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