
僕ら× 1st.
第4章 風速0.64kt --Ar
天高い秋、赤トンボが飛びかうなかで、いつしか俺は寝入っていたようだ。
目を軽くこすり、身体を起こすと…。
ん?
俺の身体に一枚の毛布がかけられていた。
いったい誰が?
あたりを見まわしても、これといった姿なく。
毛布を確認してみると、タグに"第2音"とマジックで書いてあった。
もしかして花野ちゃん?
込みあげる嬉しさの反動で何も考えずに音楽室のドアを開けるも、そこに人の気配はなく、遠くから運動部の喧騒が聞こえるのみだった。
たたんだ毛布を椅子の上に置いて部屋を出ようとしたが、ドアの手前で立ちどまる。
ただ返すのって、印象悪いよな…。
そう思って、室内を見まわす。
どこかに書くもの…。
ペンはすぐに見つかった。
あとは、紙……。
楽譜はそれこそ大量にあるが、これに書くのはひんしゅくものだろうな。
仕方ねぇ、色気ないけど。
と、ポケットに入っていた財布から、いつかのレシートを出し、メモを残した。
目を軽くこすり、身体を起こすと…。
ん?
俺の身体に一枚の毛布がかけられていた。
いったい誰が?
あたりを見まわしても、これといった姿なく。
毛布を確認してみると、タグに"第2音"とマジックで書いてあった。
もしかして花野ちゃん?
込みあげる嬉しさの反動で何も考えずに音楽室のドアを開けるも、そこに人の気配はなく、遠くから運動部の喧騒が聞こえるのみだった。
たたんだ毛布を椅子の上に置いて部屋を出ようとしたが、ドアの手前で立ちどまる。
ただ返すのって、印象悪いよな…。
そう思って、室内を見まわす。
どこかに書くもの…。
ペンはすぐに見つかった。
あとは、紙……。
楽譜はそれこそ大量にあるが、これに書くのはひんしゅくものだろうな。
仕方ねぇ、色気ないけど。
と、ポケットに入っていた財布から、いつかのレシートを出し、メモを残した。
