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僕ら× 1st.

第27章 牛、歩く --Mkt,Ar

いけない想像があるから世の中、成り立つんだよな。
子孫はそうやって脈々と生まれてるんだから。

言うなれば、性欲万歳!だろ?

だけど、そんなこと言うとマジで敬遠されそうなので、俺は会話をずらす。

「花野ちゃんは何色が似合うかなぁ?アリスの水色もオレンジもよかったし、サマフェスのネイビーも」

俺的にはどの彼女も好みだけど、花野ちゃんって青系統をよく着てるよなぁ。
今日の服もクリーム色の薄手セーターに水色とグレーのチェックスカート。

うん、すっげ可愛い。

「あのさ、花野ちゃんって何色が好きなの?」

「一番好きなのは、オレンジとかピンク。あ、でもこの赤も大好き!」と、ネックレスを触る。

うん。
その石、似合ってるもん。
でも、青じゃなくて赤系だったんだ。

確かに、彼女の小物類はピンクだったりが多いよな。

「じゃあピンクのにする?可愛いと思うよ?」

他のヤツらも見るから、露出は少な目がいいな。
跳ねた瞬間にポロリしないような。

あ、でも。
俺だけの前で、水着で縄跳びとかしてくんないかな。

あ、またヤバイ妄想が……。

生ツバをゴクリと飲み込み軽く咳き込む俺を、彼女は怪訝げに見つめる。

「侑生君。白が好きって言ってたけど、今は?」

「白……」

そして、縄跳び……。

「想像しないの!」

「うーん」

想像させたの花野ちゃんじゃねぇか。

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