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僕ら× 1st.

第27章 牛、歩く --Mkt,Ar

先に上げておいたアルロボを見て、彼女ははしゃぎ出す。

「え?こんなすごいの作れるの?」

「うん。何とか」

すっげぇ時間かかったし、まだ改良の余地はあるけど。

「わ、まばたきした!こんにちは!私、花野です」

「花野ちゃん、承認、マスターの彼女。俺はアルロボ。よろしく、花野ちゃん」

「うんっ、よろしくね!すごいっ!侑生君っ!お喋りもできるの!」

彼女とロボは握手を交わす。

機械的ながらもスムーズに動くロボを、ぐるっと1周観察する。

「ねぇねぇ、このコを作ってる時の写真とかなぁい?カッコいい侑生君、見たい!」

え?柊にはオタク呼ばわりされてるのに。
そんな甘えた声で……。

と、ロボが気を利かせてくる。

「写真。映像あるよ?」

「え、いや。カッコよくないし」

と、彼女がアルロボに向かって手を合わせる。
いや、許可を請うなら俺にだろ?

「お願いっ!アルロボ君、見せて?」

「はい、喜んで」

俺を無視して受けんなって!

「待てよ。俺の恥ずかしいところ映ってねぇか?」

「マスターはカッコいい!マスターは男前!」

…こんなん教えたっけな?

「待て。モニターにサムネ出せよ」

鼻水たらしたり大あくびしたり、チンポジ直したりしてるのがあるはずなんだ……。

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