テキストサイズ

僕ら× 1st.

第28章 カーバンクル --Ar,Kn

***

よく晴れたクリスマスは、昼前から彼女と手を繋いでプールサイドを歩く。

彼女の顔を見ながらも、血管が青く透けるデコルテに釘付けになる。
歩くたびに僅かにふよふよと揺れる……。

……そろそろプールに入って隠さなきゃ。

不自然に浮き輪を持っていたけど、もう歩きにくくって。

「こっから入ろ」

先にザブンと入ると、彼女を下から見上げることになりっ。

いやもう、鼻血が出るかと思った。
エロ画見ても出たことねぇけど。

「えっ、こんな深いとこからぁ?」

更にしゃがんで水深を確認しようとする彼女だけど、そのアングル、わざと見せつけてる?ってくらい。
こぼれそうな胸元だけじゃなく、下の布と肌の境目が目に飛び込んできて……。
もうどうしようもない興奮が俺に押し寄せた。

ヤバくなる予感はしていたから、昨夜と今朝に1回ずつヌいてきたのに。

俺が視線を近くのおっさんのケツにずらしている間に、彼女は片脚ずつそろそろと水につける。

どうしよう、俺。
でも水中に潜らない限りは、誰にも気づかれはしない。
でもいつまで?

見えないからって、このままでいるのも…。
トイレに駆け込もうにも、この状態で走るには遠いっ。

……そのうちおさまるはず。
そのうち、そのうち。

必死の笑顔の俺は、身体を浸からせてくる彼女を支える。
彼女にかぶせた浮き輪を回転させたり、沈めようとしたりして時間をかせいだ。

時折、おっさんの毛の生えた乳首を見て、強引に萎えさせる。

その後、休憩時間を知らせる笛が鳴る頃には、俺の暴れん坊も辛うじて落ち着いていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ