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僕ら× 1st.

第28章 カーバンクル --Ar,Kn

***

帰りの車中は、もう前戯のようにキスをして、胸を触る。

運転席の柊を彼女は気にするけど、俺は気にしない。
柊だって俺が運転するクルマの後部で、ヤってんだから。

「だめだって、侑生君っ」

「あんな可愛い花野を見せつけられたのに、何もしないなんて無理っ」

花野だって、乳首勃ってきてるじゃねぇか。

俺の指は彼女の突起付近を服の上から撫でまわす。

「ホント、侑生君。怒るよ?ね?」

またまた可愛く俺を睨む。

さっきは泣きべそだったのにな。
俺、彼女にヤキモチ妬かれちゃったな。
"余所見しないでよ"だって。

俺の想像以上に、彼女が俺を想ってくれているようで、嬉しい。

だから、俺も余裕を持たなくちゃな。

「…わかったよ」

その代わり、俺の部屋についたら……ふふっ。

彼女の服を整えて一旦は離れるけど、自然と手が伸びる。
彼女にパシッとはたかれるも、これ俺の意思っていうより横に花野がいるっていう条件反射だから……。

手がね、触りたがってるんだ。
悪いのは俺じゃなくて、俺の手。

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