
僕ら× 1st.
第4章 風速0.64kt --Ar
1年生の教室から探し始める。
すれ違う女生徒が俺を見て、他のコと耳打ちしあう。
気分悪ぃ。
これも花野ちゃんを見つけるため、我慢、我慢。
花野ちゃんに会ったとき、眉間にシワを寄せてたんじゃ印象サイアクだもんな。
顔をほぐそうと表情筋を動かしていると、隣を歩く柊に「怖いからヤメロ」と注意された。
その柊の肩越し。
教室のドア付近に、ちょこんといた。
「お。どうする?声かける?」
柊も気づいて、俺に持ちかける。
「いや、いいよ。ぜったい、いい。顔見れたし、クラスもわかったし」
「ふうん」
廊下でやや遠目に様子をうかがうのもおもしれぇ。
何たって、クラスメイトらと教室にいる彼女を見るのは初めてなんだから。
と思っていたが柊はそのまま進み、彼女に近い壁に盗聴チップを貼りつけて戻ってきた。
ああ、さすがだな……。
柊は2個で1セットのイヤホンの片方を俺に渡し、自分も耳に取りつける。
俺たちは彼女から5m程離れた廊下の窓側にもたれて、教室の雰囲気を味わう。
中学1年生…たった2歳しか違わないのに、体格差が歴然。
男子もチビ伊織のように可愛らしいコをちらほら見かける。
すれ違う女生徒が俺を見て、他のコと耳打ちしあう。
気分悪ぃ。
これも花野ちゃんを見つけるため、我慢、我慢。
花野ちゃんに会ったとき、眉間にシワを寄せてたんじゃ印象サイアクだもんな。
顔をほぐそうと表情筋を動かしていると、隣を歩く柊に「怖いからヤメロ」と注意された。
その柊の肩越し。
教室のドア付近に、ちょこんといた。
「お。どうする?声かける?」
柊も気づいて、俺に持ちかける。
「いや、いいよ。ぜったい、いい。顔見れたし、クラスもわかったし」
「ふうん」
廊下でやや遠目に様子をうかがうのもおもしれぇ。
何たって、クラスメイトらと教室にいる彼女を見るのは初めてなんだから。
と思っていたが柊はそのまま進み、彼女に近い壁に盗聴チップを貼りつけて戻ってきた。
ああ、さすがだな……。
柊は2個で1セットのイヤホンの片方を俺に渡し、自分も耳に取りつける。
俺たちは彼女から5m程離れた廊下の窓側にもたれて、教室の雰囲気を味わう。
中学1年生…たった2歳しか違わないのに、体格差が歴然。
男子もチビ伊織のように可愛らしいコをちらほら見かける。
