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僕ら× 1st.

第28章 カーバンクル --Ar,Kn

「今はね、そんな心配もあるだろうけど、終わってみれば何でもないって。男だって自分のあれにコンプレックスがあるみたいよ?お互い様よ?」

じゃあ、そんなことしなきゃいいのになぁ。

他人なんてあんまり気にしない侑生君でも、コンプレックスがあるのかな?

でも、そうね。
自信たっぷりより、なさげの方が可愛いらしい。

私の場合はホント、ないんだけど…。

今からでも腹筋、鍛えてみよっかなぁ。

黙っている私を見て、マコは楽しそうに話す。

「つきあい始めの頃の康史は、私に見られるのをすっごく拒否してたんだよ?自分は覗き込むくせに。でね、トランクスの隙間からちらっと見えたんだけど、おとなしい時は皮かぶっててさ…。最近はちゃんと剥けたようで隠さないのっ!」

っ!
何となくしかわからないけど、そんなこと私に言ってもいいのかしら…。

キャラキャラと笑うマコを見ながら、滝沢君、誰にも言わないからねって申し訳なく思った…。

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