
僕ら× 1st.
第29章 侑生BD --Hzm,Ar
~宮石帆澄side~
待ち望んだのか、その反対だったのか。
取り敢えず、春が来た。
大学を卒業した俺はこっちで就職。
中規模な弁護士事務所。
そこを選んだのには理由がある。
ハニィの通う高校と目指す大学の中間、大学寄りだから。
俺も兄貴みたいにハニィの送迎をしてみたかったんだ。
っても仕事が忙しくて、朝しか無理だけど。
そして、彼氏なんかと別れて俺の傍にいなよと、無言で訴える。
と、アルからラインが入る。
『ヒマ?』って。
何?そのそっけない二文字…。
まあ最近、悪ガキに会ってなかったなと思った今夜は、久々の道場。
少し見ない内に精悍さが増した2人。
就職祝いと言って小さな箱を俺に渡しながら、アルは話しかけてくる。
「なぁ、兄ぃ。
女のコって初めては痛ぇんだよな?」
……久しぶりの会話がそれ?
目を丸くする俺を、「わかるよ」と柊が笑う。
柊は「こいつ、可愛い恋人ができたんだ」と教えてくれた後、アルに追い払われて遠くで先パイと組みだした。
「…らしいけど。お前の彼女、処女なの?」
彼女できたんだ。
よかったな。
俺は貰った箱を開けながら、アルに尋ねた。
「うん。
あんまり痛くないようにするにはどうしたらいい?
検索してもイマイチわかんねぇんだ」
そんなことを真剣に考えるようになったんだ。
あのアルが…。
その変化の著しさに思わず手が止まる。
「そりゃ、いっぱい濡らすのがいんじゃね?」
「濡らすのって簡単?」
簡単?うーん、相手によりけりだよな。
もしかして。
待ち望んだのか、その反対だったのか。
取り敢えず、春が来た。
大学を卒業した俺はこっちで就職。
中規模な弁護士事務所。
そこを選んだのには理由がある。
ハニィの通う高校と目指す大学の中間、大学寄りだから。
俺も兄貴みたいにハニィの送迎をしてみたかったんだ。
っても仕事が忙しくて、朝しか無理だけど。
そして、彼氏なんかと別れて俺の傍にいなよと、無言で訴える。
と、アルからラインが入る。
『ヒマ?』って。
何?そのそっけない二文字…。
まあ最近、悪ガキに会ってなかったなと思った今夜は、久々の道場。
少し見ない内に精悍さが増した2人。
就職祝いと言って小さな箱を俺に渡しながら、アルは話しかけてくる。
「なぁ、兄ぃ。
女のコって初めては痛ぇんだよな?」
……久しぶりの会話がそれ?
目を丸くする俺を、「わかるよ」と柊が笑う。
柊は「こいつ、可愛い恋人ができたんだ」と教えてくれた後、アルに追い払われて遠くで先パイと組みだした。
「…らしいけど。お前の彼女、処女なの?」
彼女できたんだ。
よかったな。
俺は貰った箱を開けながら、アルに尋ねた。
「うん。
あんまり痛くないようにするにはどうしたらいい?
検索してもイマイチわかんねぇんだ」
そんなことを真剣に考えるようになったんだ。
あのアルが…。
その変化の著しさに思わず手が止まる。
「そりゃ、いっぱい濡らすのがいんじゃね?」
「濡らすのって簡単?」
簡単?うーん、相手によりけりだよな。
もしかして。
