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僕ら× 1st.

第29章 侑生BD --Hzm,Ar

口角を上げながら持ってきた箱を開け、「朝おやつ」と、シュークリームを食べ出す圭。

「お前っ、白い粉落とすなよっ。ゴミ箱の上で食べろ」

と俺が注意したのも気にもせず、粉まみれになって食べ続ける。
口の端からバニラビーンズが混じったクリームがタラーッと流れて、ヤツの膝に落ちた。

ああ、こいつ、ハンバーガー食べるの極めて下手だったもんなぁ。
書類を汚されなくてよかった。

俺は、いつからあるのかわからないウェットティッシュを渡す。

「何これ?乾ききってるじゃないか」

半分の手をベタベタにしながら、ヤツは何枚も引き出す。

「そういうの気にするとは思わなかったな」

えっと、ティッシュは、どこかの書類の下なんだけどな。
と、探そうとしたけど、「間に合った」と圭は乾いたウェットティッシュで拭った。

見ると、まだまだ粉だらけの圭。

そうなるとわかっていて何故、こんなもの買ったんだ?
お前は風呂で食べるべきだ…。

仕方なく俺は、洗面所にヤツを誘導した。

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