
僕ら× 1st.
第29章 侑生BD --Hzm,Ar
~吉坂侑生side~
新築のチャイムが鳴りドアを開けると、ワンピ姿の彼女が恥ずかしそうに立っていた。
彼女を家まで迎えに行こうとも思ったけど、運転手柊も一緒となると、彼女も居心地が悪ぃだろうし。
なので今日は、彼女にあまり顔のわれていない大輔を運転手に化けさせて、来てもらった。
「花野ちゃん、可愛い!さ、入って」
彼女を招き入れると、俺はドアにさっと鍵をかけた。
「お、お邪魔します。これ、焼いたの。お誕生日おめでとう」
彼女は白い箱を持っている。
「ありがとう。何かな?」
受け取って、中身を覗いた。
元はホールであったろう6ピース。
「ガトーショコラ、甘さ控え目だよ」
「お、すっげぇ。これ、花野ちゃんが?」
「上手くできたの」と彼女はニコッと笑う。
「今、紅茶をいれるな」
この春にそろえた調理道具:やかんを火にかける。
「あ、私やるよ。侑君は、今日の主役だよ。コーヒーがよくない?」
座るよう促す彼女は、キスしようとする俺の腕をすり抜ける。
照れちゃって、もう。
そのまま食器を用意する彼女を見つめる。
上品な無地ワンピ、ミニでもロングでもない、俺からのバースデープレゼント。
やっぱり、すっげ似合ってる…。
新築のチャイムが鳴りドアを開けると、ワンピ姿の彼女が恥ずかしそうに立っていた。
彼女を家まで迎えに行こうとも思ったけど、運転手柊も一緒となると、彼女も居心地が悪ぃだろうし。
なので今日は、彼女にあまり顔のわれていない大輔を運転手に化けさせて、来てもらった。
「花野ちゃん、可愛い!さ、入って」
彼女を招き入れると、俺はドアにさっと鍵をかけた。
「お、お邪魔します。これ、焼いたの。お誕生日おめでとう」
彼女は白い箱を持っている。
「ありがとう。何かな?」
受け取って、中身を覗いた。
元はホールであったろう6ピース。
「ガトーショコラ、甘さ控え目だよ」
「お、すっげぇ。これ、花野ちゃんが?」
「上手くできたの」と彼女はニコッと笑う。
「今、紅茶をいれるな」
この春にそろえた調理道具:やかんを火にかける。
「あ、私やるよ。侑君は、今日の主役だよ。コーヒーがよくない?」
座るよう促す彼女は、キスしようとする俺の腕をすり抜ける。
照れちゃって、もう。
そのまま食器を用意する彼女を見つめる。
上品な無地ワンピ、ミニでもロングでもない、俺からのバースデープレゼント。
やっぱり、すっげ似合ってる…。
