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僕ら× 1st.

第29章 侑生BD --Hzm,Ar

「そんなことねぇ。1回でも充分。でもさ…」

彼女にバスタオルをかけ、俺はその上から包んで拭いてあげる。

「花野が可愛いすぎんの」

ぎゅっと抱き締めて抱き締めて、解放した。

続きはまた今度。
シたいけど、また今度。

帰りは柊に無理言って、俺が運転するクルマに彼女と2人きり。
空いた左手で彼女の右手を握る。

と、サイドミラーに映るバイクの柊、そのケツにハル(柊姉2)。
後続車は大輔。

かっ、勘弁してよ、こいつら…。

宮石家からの帰りは当然、俺と柊の腐れペアだった。

「花野ちゃんの勝負下着、何色だった?」

「ブラ、ちゃんと外せた?」

「お前、何秒もった?」

柊は色んな質問をしてくるけど、俺は全てにおいて無視してやった。

家に帰ったら帰ったらで、ナツ(柊姉1)まで俺をからかう。

「あんな可愛いコが未だにあんたの彼女?あのコなら顔だけじゃない、性格のいい男も寄ってくるでしょうに」

「それが俺なんだな!」

ふっ、何とでも言いやがれ…と、思ったけど、っ。

「っと待てよ!お前、それ俺んだろ?勝手に食ってんな!」

ナツの手にはガトーショコラ。

「これ、すごく美味しいよね!また作ってもらってよ」

「てめぇ、俺の部屋に入ったな!」

俺の冷蔵庫から!

「んふ。シーツ、洗ってあげたわよ?」

「ばっかヤロー‼‼‼‼」

今日の記念に撮影しとこうと思ってたのにっ!

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