ぱられるわーるど 〜fromはっぴぃえんど⁈〜
第5章 きせき〜軌跡❸〜
*S side*
社長のはからいで頂いた2週間の休暇の間は、あっというまに過ぎてしまい…。実家からマンションへ戻ってきた。
その間に試した、ホルモン療法の注射は死ぬほど痛かったけど、その効果なのか、赤ちゃんは順調に育っているし、悪阻も落ち着いてきて、明日から仕事を再開する予定なんだけど…。
潤「翔、本当に仕事して大丈夫なの?」
「随分体調が良くなったし、病院でも、無理しなければ大丈夫って言われたしね」
潤「そう言われても、なんか心配だなぁ…」
潤の瞳が不安そうに俺を見ている。
その表情を見て、俺も眉を下げた。
潤の気持ちはよく分かる。だって、一番不安なのは俺自身だもん。
初めは大丈夫だったホルモン療法の副作用も、量を増やしたら手足が浮腫んだり、声が少し高くなったりした。
それに、なんか胸が大きくなったような…。太ったわけではないから、これも副作用のひとつみたいだ。
「あのね、潤…、俺自身も不安だよ。きっと、もっと休みが欲しいって言ったら、メンバー全員が反対しないと思う。だからこそ、これ以上迷惑をかけられないよ。絶対無理しないし、何かあったらすぐに潤に報告するから…」
潤「分かった…。絶対無理はするなよ。約束して」
「うん。約束する」
小指を絡ませ合い、指切りをした。
社長のはからいで頂いた2週間の休暇の間は、あっというまに過ぎてしまい…。実家からマンションへ戻ってきた。
その間に試した、ホルモン療法の注射は死ぬほど痛かったけど、その効果なのか、赤ちゃんは順調に育っているし、悪阻も落ち着いてきて、明日から仕事を再開する予定なんだけど…。
潤「翔、本当に仕事して大丈夫なの?」
「随分体調が良くなったし、病院でも、無理しなければ大丈夫って言われたしね」
潤「そう言われても、なんか心配だなぁ…」
潤の瞳が不安そうに俺を見ている。
その表情を見て、俺も眉を下げた。
潤の気持ちはよく分かる。だって、一番不安なのは俺自身だもん。
初めは大丈夫だったホルモン療法の副作用も、量を増やしたら手足が浮腫んだり、声が少し高くなったりした。
それに、なんか胸が大きくなったような…。太ったわけではないから、これも副作用のひとつみたいだ。
「あのね、潤…、俺自身も不安だよ。きっと、もっと休みが欲しいって言ったら、メンバー全員が反対しないと思う。だからこそ、これ以上迷惑をかけられないよ。絶対無理しないし、何かあったらすぐに潤に報告するから…」
潤「分かった…。絶対無理はするなよ。約束して」
「うん。約束する」
小指を絡ませ合い、指切りをした。