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道о明日に繋がる光

第5章 *颯汰



学校が終わると
友達の誘いも断って
すぐに家に帰った


母さんわ

「珍しいわね」

なんてゆって微笑む


風呂も食事も
済ませて親父の帰りを
ずっと待ってた


俺の様子が
おかしいことわ
きっと鈍感な兄貴でさえ
わかっただろう


夜中
親父が帰宅した


俺わ真っ先に玄関に向かい
親父を自分の部屋に
よびたした


その日の親父わ
やけに機嫌がよかった
酒もすこし入っているようだ


「どうした?そんな
こあい顔してると
モテないぞ?w」


冗談なんて
ゆってる場合ぢゃねぇよ


『親父、浮気してるだろ?』


息子の意外な言葉に
動揺を隠しきれてない


「な、なんだいきなりっ!」


『母さんにわ黙ってる
だから早くケリつけろよ』


親父ならわかってくれる
母さんも俺らも
大切に思ってるはず
そうだろ?親父



「…俺がケリをつけるのわ
お前らの方だо
颯汰、父さん離婚しようと
考えてる」




は?


『今 なんつった?』


あの優しい母さんを
捨てる?


「颯汰、混乱するのわわかる
だけどもう決めたことなんだ」


『冗談ぢゃねえよっ!
母さんがどれだけ親父に
尽くしてきたと思ってん?』


いつも大人しい俺が
胸ぐらつかんで
怒鳴り散らしていた


『母さん泣かせるような
ことしてなにが楽しいんだよ
あ?ざけんなっ』


「颯汰!やめろ」


兄貴が止めに入る
だけど 止まんなかった


階段ごしに暴れてたせいで
近くにいた母さんが
転げ落ちた


『…母さんッ』



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