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ウサギちゃんとオオカミ少年

第3章 モテ男子


並んで校庭迄の道を歩いていると、後ろから声がした。
「しんちゃーん、何新しい彼女出来てんの?別れたら教えてって言ったじゃ~ん、私も別れるのにぃ~」

「そんな約束した覚え無いけど、別れる数日前に前カノと喧嘩してる所たまたま見られてたんだ。んで俺がフェイスブックに別れたってアップする前に告白されたから…」

「もぉ~私の方が先に試験合格してるのにぃ~ずる~ぅい」
そう言いながら新谷君の腕に絡み付く、このおっぱいマシンガンの女の子の嘘つきカウンターは4桁に迫る勢いだった。

この試験と言うのは肌の相性試験と言われるもの。新谷君に好きな子や彼女が居ない時に告白すると、この試験を受ける事が出来る。合格すれば殆どの場合付き合える。

付き合ってからも試験は続くと言われている。先ずは、手を繋いだりのスキンシップ。1ヶ月前後でキス。2ヶ月程でエッチして、それでも付き合って居られるのが、ホントの彼女として威張って良くなると言われる。つまり3ヶ月以内に別れてしまうのは、好きになってもらえてない可能性が有ると言う事になる。

今のところ、威張って良いホントの彼女が現れた事は無い。

なぜ試験制度が有るのか新谷君に聞いた勇者がいた。勇者によると「せっかく好きになってくれた子とタイミング良く出会えたなら、可能性が有るか無いか確かめてから答えを出しても良いんじゃない?だって何でもヤってみなくちゃ分からないだろ?」っと言っていたらしい。

そんな新谷君と3ヶ月以上付き合い続けたのが、4人目の彼女。地味でメガネで誰も着たがらない高校の制服を着用した子だったので、制服を着てくる女の子達が続出した伝説をこの後作る事になる。


 

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