後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第8章 淫らなアフターワーク
あの時の私は、その表情を見て卑怯だと思った。
彼のキャラに合わない真っ直ぐで真剣な目。
──今となっては…私はあの目が怖い。
「あ…ッ」
「──どこに行く気ですか」
荷物も何も持たずに出口の扉を目指した私は
ドアノブを掴み、あと一歩というところで背後から扉に押し付けられた。
顔と腰の横に手が突いて逃げ道を奪われる。
男の身体が背中に密着して、そもそも身動きが取れなくなった。
「は…ッ…なれて」
「先輩らしくないですね…逃げ出すなんて」
「……っ」
「…もちろん逃げれるわけないですけど」
グッ...!
股の間に彼の膝が割り込まれた。
そのせいで私は脚すら動かせられない。
そればかりか僅かに開いた脚の付け根には、男の悪戯を許すのに十分な隙間ができてしまったのだ。
「いや…」
穿いているワイドパンツのボタンを外され、チャックを下ろされる。
信じられない想いで私は目を閉じた。